12話 ページ14
Aは一瞬にして、頭を下げた。
無惨「日の光を克服したな。1000年以上待ってやっと現れた。A。やはりお前は特別だ。」
そう言って、Aの頬に手を当てた。
無惨「私がお前を体内に取り込めば、日の光を克服できるだろう」
そうか、無惨様に喰べられる。
それも本望かもしれない。
そう思った時、ベベンッとなり、もう1人鬼が現れた。
童磨だ。
無惨「何のつもりだ童磨」
童磨「Aが日の光を克服したと聞いたもので、気になったので」
鬼舞辻は明らかに機嫌が悪くなった。
童磨「Aは他の鬼とは随分と異なっているので、1度に喰べてしまうのは勿体ないと俺は思うんです」
無惨「私に物を言うとは。だが、お前の意見も一理ある。」
Aは童磨を見ると、童磨はニッコリ笑ってAに手を振り琵琶の音と共に消えた。
童磨が鬼舞辻の機嫌を損ねたことにより、
Aも鬼舞辻のその威圧感を感じていた。
最初のように瞳は輝いておらず、いつも通り、否、いつも以上に機嫌が悪くなった。
無惨「鬼狩りの首はどうした」
Aは何も答えられなかった。
無惨「人間に同情したのか?」
俺は同情したのかな…
「分かりません。」
すると無惨は何か液体の入った注射を出した。
無惨「私が分らせてやろう。それが同情であると」
すると無惨はAの首にそれを刺し、液体をAの身体に入れた。
「ゔぁぁぁぁぁ!!!」
Aはその場に倒れ、床の上を踠き苦しんだ。
無惨「藤の花は鬼にとっては毒だ。この量が体内に入ればそこらの鬼は死ぬであろう。」
床はAの汗と涙、口から吐いた血で濡れた。
無惨「もう一度聞く。人間に同情したのか?」
Aは苦しみで声を出せず、首を縦に何度も振った。
無惨「良い子だ。だが、次はない。いいな?」
Aは再び首を縦に振った。
「はぁ…はぁ…はぁ……」
頭が割れるように痛い。
内臓が熱く、身体の中で燃えているようだ。
辺りにはAの乱れた呼吸が響いた。
無惨様は絶対だ。
己の感情で、あの鬼殺隊を攻撃しなかった事を後悔した。
無惨様が何か言っていたが、意識が朦朧として聞こえない。
やがて、Aは意識を手放した。
その後、鬼舞辻はAの首に噛みつき、血を飲んだ。
鬼舞辻は満足そうに口角を上げ、
琵琶の音と共に、その場を去った。
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礼 - 続きが気になって夜しか眠れまs((殴 更新頑張ってください! (2022年9月26日 20時) (レス) @page20 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 続きが読みたいです。更新待ってます。頑張ってください (2020年2月10日 14時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:招き猫 | 作成日時:2019年12月23日 2時