10話 ページ12
Aは手毬を投げる矢紗丸を後ろから見ていた。
矢紗丸「十二鬼月である私に殺される事を光栄に思うがいい！」
十二鬼月？
それは、猗窩座や童磨のような鬼だろう。
先程の手毬、十二鬼月であれば俺の腕は飛んでいた筈だ。
矢紗丸「お前も力を貸せ！」
矢紗丸は後ろで見ていたAに言った。
「十二鬼月なら俺の力など無くても首くらい取れるだろう。」
Aにとって自分が守れなかった禰豆子とその兄炭治郎には手を出したく無かった。
たとえ、鬼舞辻の命令であっても。
Aは木の上に立ち、戦いを見ていた。
矢琶羽を鬼殺隊の少年、
矢紗丸を鬼になった女の子と、鬼の2人
すると会話の中で、鬼のうちの1人が逃れ者であることが分かった。
先程、血気術で警官を追い払った鬼だ。
矢琶羽が鬼殺隊の少年に押されている。
矢琶羽「お前はなぜ戦わぬのだ！」
「俺の事より、自分の戦いに集中したほうが良いのでは？」
そう言うと、案の定、矢琶羽の首が切られた。
矢琶羽「なぜだ！お前が戦えば首を持ってあの方から血を分けていただけただろうに！！」
Aは木から降り、倒れている矢琶羽の身体に近づいた。
「己の罪を他人に押し付けるな。」
そう言って、矢琶羽の身体から腕を取り、口にした。
やっぱり人間の方が美味しい。
消えていく矢琶羽の身体を食べ終わると、目の前に鬼殺隊の少年が落ちてきた。
動けないのか…
「もしここにいたのが俺でなければ、君はとっくに殺されてるぞ」
そう言って、矢紗丸の方に向かった。
こちらも少し押されているようだ。
ん？なんだこの匂い…
女の鬼の血気術か。
逃れ者の鬼は無惨様を臆病者と呼び、罵った。
なんだ、挑発か？
この鬼は随分と鬼に詳しいらしい。
無惨様も呪いと言っていた。
矢紗丸は無惨を侮辱された事に頭に血が上り、
矢紗丸「無惨様は！！」
そう、叫んでしまった。
これが呪いらしい。
目の前で矢紗丸が苦しんで死んで行く。
何も攻撃してこないAに周りは少し戸惑った。
Aはただ感情のない瞳で見ていた。
耳に花札のような飾りを付けた少年の首を持ってもいかず、鬼2人を助けず見殺しにしたとなったら、
俺は無惨様に殺されるだろうか。
炭「貴方はすごく鬼舞辻無惨に近い匂いがする。でも、人の匂いもする。貴方は、何者なんですか」
炭治郎は地面に這い蹲りながら聴いた。
「俺は、ただの鬼だ」
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礼 - 続きが気になって夜しか眠れまs((殴 更新頑張ってください！ (2022年9月26日 20時) (
レス) @page20 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 続きが読みたいです。更新待ってます。頑張ってください (2020年2月10日 14時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：招き猫 | 作成日時：2019年12月23日 2時
