僕を選んでくれませんか？【青×黄】

番外編２ ページ40

A視点

こ「…もう怒った」

……えーと、状況を説明しよう。
事の始まりは20分前のことだった。

る「Aちゃん！放課後、この前できた新しいカフェがあるんですけど、一緒に行きませんか？パンケーキがすごく美味しいらしいんです！」

『え？行きたい！』

るぅとくんは、どうやら甘いものが好きらしく、結構趣味が合う。ほんとに男子なのだろうか…？

まぁ、そんなことをるぅとくんとわいわい話してたら…ね？…ころんのことすっかり忘れてました☆

そして放課後。何故かころんに連れ出され、今に至ります。

こ「なんでるぅとくんなの？」

おぉう、明らかに声低いなぁ…不機嫌オーラ全開じゃん…

『…ご、ごめんね？でも、ころん甘いものそんなに好きそうじゃないし、友達と一緒に放課後遊ぶとか、ころんもするじゃん。』

こ「るぅとくんは友達の前に男でしょ？！」

……は？なにそれ…

『友達は友達でしょ？！男とか女とか関係ないじゃん！』

こ「なっ…！……Aは…僕の気持ち、ちゃんと分かってる…？Aの言う好きって、友達としての好きだったの？……僕は、1人の女の子として、Aのことが好きなんだよ…？」

そんなことを泣きそうな声で、辛そうな顔で言ってくるころんを見てると、なんだかこっちまで辛くなってくる…
私も、1人の男の子として…異性として…ころんの事が好きだよ…そう素直にいえばいいのに、うまく声が出せない。

こ「だから…僕は……僕はっ！………ごめん、なんでもない。今日はもう帰るね。」

『ちょっ、ころん！まっ……て…』

なんでこんなに私って馬鹿なのかな…

る「あ、こんなとこにいた。探したんですよ？」

『ごめん、るぅとくん。今日は、カフェ行けそうにないや。』

る「あ、はい！全然大丈夫ですよ…！」

今、ころんに会わなきゃ…後悔しそうだったから…まだ走ればその辺にいるよね…？

『ほんとにごめんね！じゃあね！るぅとくん！』

る「あ、はい！また明日！………………ころちゃんと言い合いしてたし、いけると思ったんだけどなぁ(ﾎﾞｿｯ」

そんなことをるぅとくんが言っていたとも知らず、とにかく私は必死に走った。足は速い方ではないんだけどねw

そんなことを思っていると、ころんの後ろ姿を発見！
やっと見つけた…！！
気付けば私はころんに抱きついていた。

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