OH! NO!!!

にらめっこしましょ ページ10

「『…あっぷっぷ！』」


顔面にありったけの力をこめて
渾身の変顔を…っと、


『…ぷっ、あはははははは！』

小野「やった〜！俺の勝ち〜！！」

『あははは、その顔はずるいって笑』

小野「ずるくないもんっ！ほら！」

『ははは！やめ、やめて笑 お腹痛い笑笑』

小野「じゃあA！お願いします！」

『はーい、いってきます！』


にらめっこに負けた私は徒歩10分ぐらいのところにあるコンビニへ。

冬は 暖かい部屋でアイスを食べるのが良いよね！でも寒いから買いに行きたくない！じゃあにらめっこだ！という流れだ。


『おお、結構寒い。』

体を少しでも暖めるために、軽く走って行くか。




ウィーン

「ありがとうございました。」

アイスを買い、外に出ると やっぱり寒い。


小野「A！」

『あれ？大輔くん？』


こちらに向かって歩いていた彼に駆け寄る。


『どうしたの？』

小野「やっぱり一緒に行こうと思って。」


やさしく笑う彼の横に並んで家へと歩き出す。
すると、さりげなくコンビニの袋を持ってくれた。


小野「結構すぐに外に出たんだけど、いなかったから。」

『あ、寒かったから 軽く走ってきたんだ。』

小野「軽く…笑」


くすくすと笑う彼の方を見ると、目があった。
彼はそのまま 微笑むと、そっと私の手をとった。


小野「最初から一緒に行けば良かったね。そしたら少しは寒くなかったかも。」


繋いだ手を上にあげて私にみせてからゆっくりと降ろした。


小野「にらめっこは楽しかったけどね。」

『ふふ、そうだね。またやろうね。』


次は笑わないよなんて言いながら、彼の大きな手をぎゅっと握り返した。

あくまで…？→←38.5°の日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す