青色天然石 (ページ7)

今日:2 hit、昨日:18 hit、合計:3,947 hit

帰り方ページ7

ノートの表紙には丁寧に文字が書かれている《㊙絶対見るな》…なんか小学生の男子が書きそうな感じ。
てか、この人何歳だ？見た感じは24歳くらいだが人ではなければ年齢詐称ぐらいできるか。

｢貴方、帰り方分かる？｣

『いきなり連れてこられたもんだから勿論知らない』

相手は、忙しそうに支度をしてるが私は突っ立ってその風景を眺めていた。ちゃんと自分の荷物を持ちながらだ。

｢帰り方は簡単、そのガラスを取ればいい。でも、無くすと大変だからアクセサリーとか身につけるようにしてピンクの兎みたいな怪異が何かしら取るから。ちなみに名前は物怪｣

専門用語があるんだけど、知らねー。

｢貴方は元々見えない人間、だからこれから大変だと思う、例えば変なやつが襲って来たりと、だけども他の七不思議に助けてもらうのよ。
まず、関わりを持たないといけないってうところから始まるんだけど｣

『私のこれからやる8番は他の七不思議の人達に存在を知ってるの？』

｢1部の怪異はね。9年前に欠席してそれっきり…中には変わってる人たちもいるらしいから分からない。今度、5月13日の午後16時くらいにあるらしいだから行ってみて、場所はノートに書いてある｣

荷物をカバンに入れ終わったらしく、私に視線を戻して話をしてくれた。そろそろほんの十分くらいの会話も終わるそうだ。

『は？5月13日って来週のしかも水曜じゃん最悪』

｢そうだ、最後に私達は幽霊でも亡霊でもない。怪異｣

幽霊も亡霊も同じようなもんだとは思うが、怪異という言葉をあまり聞かない私はその言葉に不思議さをもった。

｢あ、時間が！！それじゃあ、会う日まで｣

『さようなら』

そこから煙みたいのが出て消えていなくなった。忍者みたいだった。