ガラス ページ5
拾った鳥の声がした。手元を見ると元気良さそうに左手にあるホタルガラスのアクセサリーに興味をしてしていた。それでガラス部分にくちばしを近づけて消えた。
ファンタジーすぎる話。だけども、その瞬間を私はこの目で、肉眼で見たんだ。こんな事相談するにもしにくい話。どうしよう
『あ!帰り道どうしよ!!あの鳥許さねぇからな帰らせろ!てか、知らんけどなんで袴?動きずれぇわアホ』
髪型は変わってないものの、見てみると下は黒に緑のグラデーション、上は赤と白黒?の椿らしき、花柄がちょこちょこ入った袴だった。
どうしよ、帰れねー…いや待てよ、最悪出れなくてもこれ学校だよな…。
『よっしゃ夜の学校でお泊まりだ。それと引き換えに風呂入れんけどま、明日休みだしいいやバレない内に出れば』
ここはさっきも言ったが空が変わっただけでただの中庭。周りからもこっちからも見えないけど。人がいないと思っていた私はテンションをあげてしまった。
「あら?珍しいね客人なんて」
どこから来たのか分からない人は美人という部類の人だった。それに服装は似ていて、椿の色が黒と白になっているのと、頭に梅結びの白い髪飾りが着いていた。
『あなたこそ誰?ただすずめ助けてやろうとしたらこんな事になっていてどういうこと?』
「私の使いの子。さっき帰ってきたよ私の元に。今は治療中で寝てるんだけどね。ありがとうあの子よくどっか行って怪我をして来るのよ」
どこから来たのか人さえも分からないこの人と喋っていていいのか分からない。
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作者名:葉桜? | 作成日時:2021年11月3日 14時