青色天然石 (ページ17)

今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:3,927 hit

助手の子ページ17

今は午後で部活動の時間。言われた通りに女子トイレの所まできた。ピロン！スマホの着信音が鳴る。誰だ～？ポケットからスマホを取り出す。

『げっ』

思わず声が出た。
送り主は輝(アイツ)だ。こんな時に連絡よこしてくんな！アプリを開きメールの内容を確認する。内容はいつも通りの生徒会室の手伝いだと…。罪悪感もなんもなく、『無理』の一言だけを送る。よし！気を取り直して女子トイレに入る。そして、前から三番目の個室。
コンコンコン…。

花「はぁ～あ～い…」

ドアから手が出てくる。そんな演出のいらない私はその手を思いっきり引っ張った。すると予想外の展開だったのか、こちらに声を小さく上げて横転する。

花「っわ。」

『あ、ごめんなさい。』

寧「花子くん来たよ…って！えぇぇ!!花子さんの彼女?!」

『違う！』

変な勘違いをされたくない私は素早く訂正。だけど、まさか八尋さん(この子)が助手なんだ。言われた通りこの格好で正解。もし制服姿のあれだったら。そんな事を考えているうちに倒れこんできた花子くんは八尋さんのところで話していた。

寧「え～っと貴方は…？」

ああ、そうだった。
胸と鎖骨の間らへんに左手をやりこう言う。

『私は七不思議が八番、いすはずちばん。よろしくね。』

寧「八尋寧々です。聞きたいことがあるんですけド…七不思議って七番までじゃ…？」

花「なんか他の七不思議の人達でさえも忘れてたらしいよ～。だから一から七番までの噂だけが残っちゃたって事。」

花子くんが全て説明してくれた。(しかもすっごい簡潔に)

『そういうこと』

花「さて、自己紹介も終わったことだし…ヤシロ掃除。」

寧「はぁ～い」

掃除用具入れから諸々の掃除用具を取ったり付けたりしていく。その光景をボーっと見ているとピロン！とまたお呼びがかかった。おいおい。またかよと思いながらもスマホを取り出して見ると今度は茜からだった。
アプリを開くと同時に電話がかかってきて急いで『ちょっとごめん！』と言い残し、その場から出る。マジかよ！