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no.106 ページ4

「すごくショックだった。
 私はタクの大切な存在じゃないんだって・・・
 信じたくないけど、認めるしかなくて。
 ほんとに悲しくて、・・・苦しかったよ」


「真由・・・」

「私、タクといるとき・・・ずっと我慢してたんだ。
 タクは私より年上で、仕事もできて、こんな素敵な人と釣り合うように私も頑張らなきゃって。
 タクが言うことにはなんでも従ってきたし、もう少し一緒にいたいと思っても言わないようにしてた。
 ・・・重たい女、って思われたくなかったから・・・」

「・・・・・・」


「もっとちゃんと自分の気持ちを伝えておけばよかったなって。
 今さら言ってもしょうがないけどね」

「そっか・・・真由に無理させてたんだな」



タクが静かにコーヒーカップを持ち上げた。


コーヒーを飲むタクの姿が”大人の男”っぽくて、あの頃は好きだったんだよなあ。




自分でも驚くほど冷静に振り返っていた。



そうなれたのは、


颯太さんのおかげだ。




颯太さんと出会えて、好きになって、深く関われるようになったから。

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設定タグ:オリジナル , 年上 , 韓国   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:sai-sai | 作成日時:2016年10月22日 22時

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