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no.124 ページ22
「おはよ〜真由」
それから1ヶ月ほど経った日曜の朝。
ようやく元通りの定休がとれるようになった颯太さんが、あくびしながらリビングに出てきた。
「あれ?どこか行くの?」
颯太さんは私の姿を見てちょっと驚いた様子だった。
リクルートスーツにかちっとしたバッグ。
髪もきっちりまとめて束ねている。
「ん、そのカッコは就活だな?もう始まるんだ」
「うん」
コーヒーを用意してくれたので、椅子に座った。
当たり前のように置かれるミルク。
「あ、これなくて大丈夫」
「え?ブラック飲めないじゃん?」
「今は飲めるの」
「えー!マジで?すごい、真由大人になったねー!」
「ちょっとー、子どもみたいに言わないでよ!」
口をとんがらせたけど、颯太さんに頭をなでられるとまぁいっかなと思えてしまう。
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作者名:sai-sai | 作成日時:2016年10月22日 22時