プリズム5～君と過ごす毎日（オリジナル）【完結】 (ページ8)

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no.110 ページ8

「よかった。帰ってきてくれた」

「帰るよ、颯太さんと約束したんだもん」

「あいつとどっか行っちゃうんじゃないかって気が気じゃなかったよ」

「そうなの？」

「マジで」

ふふっと笑ったら、思いっきりほおをつねられた。

「いったい！！」

「人の不幸を笑うなよ～」

「だって颯太さんがかわい・・・っ」

全部言う前に、口をふさがれた。

「おれに”かわいい”は禁句だからね？」

いきなりキスをされて息を切らしている私を見て、

颯太さんはにやっと笑った。

「やっぱり真由かわいい。もうダメだわ」

「えっ？！」

いきなり抱っこされて、私は素っ頓狂な声をあげてしまう。

「ちょ、颯太さん？！靴脱いでないっ・・・」

「黙って」

そう言った颯太さんの目は色気たっぷりで・・・

私は思わず息をのんだ。

「今すぐ抱きたい」

颯太さんのベッドに押し倒されて、私の首筋を颯太さんの口が這う。

「・・・んっ」

「今日・・・おれ余裕ない・・・」

私を見つめてそう言った颯太さんを、

私はぎゅうっと抱きしめた。