今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:24,079 hit
小|中|大
no.121 ページ19
「なんでそんなこと言えんのって顔してる」
「え!」
「人の心の動きを見るのが好きで。だから今の仕事してるんだけどね」
「そうなんですか・・・」
少し間が空いた。
私は目の前の噴水がしゃあしゃあと音を立てて水を溢れさせているのを眺めていた。
「今、真由の中で迷ってることが多分あるんだよね」
「え?」
私は里中先輩のほうを向いた。
先輩は前を向いたまま話している。
「自分がやってみたいって思う方に行けばいいと思う」
「・・・・・・」
「誰かに迷惑かけるとか、誰かのためにあきらめるんじゃなくてね。
真由の人生なんだしさ。自分の行きたいほうに行きなよ」
「先輩・・・」
先輩は私の方を向いて、にこっと笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
30人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sai-sai | 作成日時:2016年10月22日 22時