No.26 ページ26
「それで、さっきの話...して欲しい」
紅茶を飲み、一息ついたところで凛月くんが本題に入ろうとした
「あ、そうだったね」
そして私は今日ダンスパーティーであった出来事を全部凛月くんに話した
「へぇ...2人にプロポーズされたってこと?」
「まぁそうなるのかな?」
「モテる姫は大変だねぇ... 」
「いやいや、モテないよ。今日はたまたま」
「まさかの自覚なしか...俺も実はあんたのこと好きなんだけどなぁ」
「ん?」
さっき凛月くんなんて言った?
声が小さくて全然聞こえなかった
「なんでもない。で、Aはどうしたいの?」
「えーっと...まだ恋もしたことがない私に結婚とかいきなりすぎて頭がパンクしそうなんだけど」
「俺の意見は、どっちも断って欲しい」
「それはどうして?」
「Aが本当に好きな人と結婚した方がいいよ。まぁ家の事情でならしょうがないけどさ」
「そっか...そうだよね」
その意見も取り入れてじっくり考えてみようかな
「凛月くん、相談に乗ってくれてありがとう。スッキリした!」
「それはよかった... ♪ またなんかあったらいつでも相談して」
「うん!」
幸せな気分で凛月くんの部屋から出る
でもこの時は...
これから悲劇が襲ってくるなんて知りもしなかった
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作者名:彩葉 | 作成日時:2018年12月21日 18時