No.19 ページ19
「よ、よろしくお願いします... 」
「うん... ♪ 」
2人でステップを踏み、ワルツを踊る
...てゆーか！！！
このダンスめちゃくちゃ顔近くなるね？！
どうしよ？！？！？！
戸惑っているうちに曲が終わった
ってあれ...？
曲が終わっても握られている私の右手
「あの、英智く... 」
突然グッと顔を近づけてきた英智くん
お、踊ってる時より顔が近いっ...！
「ねぇAちゃん... 」
「はいっ？」
「僕の...お嫁さんになって欲しいんだ」
「っ... 」
「僕とAちゃんが婚姻を結べば国の関係が今よりも良くなると思うんだ」
「まぁそうだけど... 」
「家の事情とかそういうの関係なく、僕はAちゃんと結婚したい。Aちゃんは僕の...初恋の相手だから」
「えっ...？！」
あの天祥院英智くんの初恋の相手...？
私が...？
「嘘でしょっ... 」
「嘘じゃない、本当だよ」
「え、本当に嘘じゃない？」
「嘘じゃないさ。君が愛おしくて仕方がない。今すぐにでも君の唇を奪ってしまいたいくらいなんだから... 」
英智くんの顔がだんだん近づいてくる
嫉妬を覚えるくらい綺麗なお顔立ちをされていますね...
ってそんなこと言ってる暇ない！
あーどうしよ人生初だ
もういいや
『奪われるしかない』
覚悟を決めて目を閉じたその時...
「なぁ、うちの姫様で遊ぶのはそこまでにしてくんね？」
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作者名：彩葉 | 作成日時：2018年12月21日 18時
