【退院】 ページ33
灰谷兄弟と初めてあった日から1週間がたった
私は今、ある場所に向かっている…場地と一緒に
『………場地』
ﾊﾞｼﾞ｢あん？｣
『…私、アイツにちゃんと向き合えるかな』
私の問いに場地はすぐには答えなかった
場地は私の頭に手を置き
ﾊﾞｼﾞ｢……お前ならいけんだろ、無理そうだったら俺の後ろからでいいから｣
と言ってくれた
なんだよこのイケメンはさ……
目的の場所に着いた
建物を囲む壁に付けられた看板には
《少年鑑別所》
と書かれている
その建物の入口が見えるところに私と場地はいた
『あっ………』
建物から1人の少年が出てきた
2年前より伸びた背丈、昔と変わらない泣きぼくろ…
変わってしまったけど、2年前から変わっていない彼がそこから出てきた
ﾊﾞｼﾞ｢一虎！！｣
場地も彼に気がついたのか声をあげる
彼は周りを見渡し、私たちを見つけた
瞬間、彼…羽宮一虎は私たちの方に走ってきた
そしてそのままの勢いで私たちに抱きついた
ｶｽﾞﾄﾗ｢…………久しぶり｣
彼はもう一度私たちをぎゅっと抱きしめた後、私の方を向いて泣きそうな顔をした
『ひ、久しぶり…だね』
ｶｽﾞﾄﾗ｢A…オレ、お前の…右目を｣
一虎は私の右頬をまるでガラス細工を触るかのようにゆっくりと撫でた
それに泣きそうになり…幾分か背が伸びた一虎に抱きついた
『大丈夫、私は大丈夫、一虎…会いたかった』
一虎はその言葉を聞いて私の存在を確かめるように…もう一度強く私を抱きしめた
1度2人にした方がいいだろうと思い、場地と一虎を2人だけにした
その間、私はある雑貨屋さんに行っていた
なにかいいものはないかなと思って店内を見ているといいものを見つけた
『…あ、これ……』
1時間くらいたったころだろうか、場地から連絡があった
近くのファミレスに一虎といるからこい、とのことだった
わかった、と返事をしファミレスに向けて歩き出した
『一虎、これあげる』
ファミレスについてからまず一虎にプレゼントをした
ｶｽﾞﾄﾗ｢？…見てもいい？｣
私はその問いに首を縦に振った
一虎は袋の中に入っていたものを見ると驚きなのか目を見開いた
一虎の手の中には鈴のピアスがあった
『さっき、2人を待ってる時に一虎に似合うな…って思って買ったの……あんまり好きじゃなかった？』
一虎はしばらくそのピアスを見つめ、私に
ｶｽﾞﾄﾗ｢ありがとう｣
と笑顔を見せてくれた
これが9月の初めの頃の話だった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 842人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます！最新楽しみにしてます！頑張ってください応援してます！ (2021年8月10日 19時) (
レス) id: c60d1290f4 (このIDを非表示/違反報告)
林檎いるかい？ - まなさん» 俺も場地最推しなんで、どうか救済を願います。これからも更新頑張って下さいっす (2021年8月10日 17時) (レス) id: b75236f17d (このIDを非表示/違反報告)
まな - すみませんが、どうか血のハロウィンで場地さんを死なせないでください!お願いします!!これからも頑張ってください! (2021年8月10日 13時) (レス) id: e404c70624 (このIDを非表示/違反報告)
暇人の暇人(プロフ) - まなさん» 私は読者様々ですっ＜(_ _)＞今日一気に4話ぐらい更新したい気分なので多分更新すると思います笑楽しみにしてくれてありがとうございます！！ (2021年7月31日 23時) (レス) id: e710fca492 (このIDを非表示/違反報告)
まな - 作者様々ですよお!m(__)m夢主ちゃんが最強説はやっぱり面白いですね!急かしてるようで悪いのですが、とても早く続きが知りたいです(*´∇｀*) (2021年7月31日 23時) (レス) id: e404c70624 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暇人の暇人 | 作成日時：2021年7月23日 7時
