天下無双の黒天使 V2 【東リべ】 (ページ9)

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場地は真一郎が持っていたスパナに目を向けると顔色を悪くする

大方、武器だとでも思っているのだろう

ｼﾝｲﾁﾛｳ「舐めたまねしやがって…逃がさねぇぞ、コラァ」

……真一郎くん、ほんとにごめんね

まっっっっったく怖くない←←←←

アニメ見て思わなかった？作者は思った

ぜんっぜん怖くねぇなと←←

まぁ、そんなことは置いといて…←

ｼﾝｲﾁﾛｳ「？お前、どっかで見た顔だな……それに、なんでAもそこにいんだよ…ほら、こっちこい」

真一郎くんに呼ばれたのでそばによる真一郎くんはその間もずっと場地を見つめていた

ｼﾝｲﾁﾛｳ「圭介か？」

ﾊﾞｼﾞ「なっ………し、真一郎くん」

場地も気がついたようだった

場地は未だCB250T(バブ)を持ったまま言う

ﾊﾞｼﾞ「なんで…なんでここに…」

ｼﾝｲﾁﾛｳ「？」

『ここ、真一郎くんの店だよ？』

私の言葉に場地は驚きを隠せていなかった

ﾊﾞｼﾞ「！真一郎…くんの？」

後ろから何か重いものが振り上げられる音がした

一虎がワイヤーカッターを振り下ろすのが見えたと同時に、真一郎くんの体を右に押したが、あと少し間に合わなかった

真一郎くんの頭部にワイヤーカッターが当たり、その流れで私の右目をワイヤーカッターがかすった

『っーーーー！！』

今まで感じたことがない激痛を右目に感じ、私は右目を抑えながら床に膝を着いた

幸いか否か、バイクの陰に隠れて一虎から私の姿は見えなかったようで「逃げるぞ、場地！」と言っている

場地はCB250T(バブ)から手を離し、私と真一郎くんの方に向かってきた

痛みで考えることがほぼできない頭に場地の声が響く

ﾊﾞｼﾞ「何やってんだよ…一虎！！」

ｶｽﾞﾄﾗ「っしょうがねぇだろ！見られたんだからよぉ！！」

ﾊﾞｼﾞ「ちげぇよ、そういうことじゃねぇんだよ！！」

場地は私の背中を擦りながら言う

その手は酷く震えていた

場地の目から涙が溢れているのを左目がうっすらと写した

ﾊﾞｼﾞ「真一郎だ…この人、マイキーの兄貴なんだよ！！」

ｶｽﾞﾄﾗ「…………え」

一虎の弱々しい声が聞こえた

場地がしきりに私と真一郎くんの名前を呼んでいる

私の左目から見える血の量は、もう絶対に助からない量だった

痛みで意識が遠のくのがわかる

場地や一虎が何かを言っているが全く意味が分からない

ｶｽﾞﾄﾗ「マイキーを…殺さないと」

その声を最後に私の意識は途切れた