天下無双の黒天使 V2 【東リべ】 (ページ12)

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タケミっちside

ﾀｹﾐｯﾁ「そんなのありえないじゃないですか！マイキー君は東卍のトップですよ！？」

思わず身を乗り出してしまった

ﾄﾞﾗｹﾝ「ありえない？お前も覚えてるだろ？」

ﾀｹﾐｯﾁ(俺もその場にいたのか…！？)

その日は別の過去のオレだから当然覚えてるわけもない

ﾄﾞﾗｹﾝ「12年前の“血のハロウィン(10月31日)”、東卍は芭流覇羅に乗っ取られ、芭流覇羅を母体とした“新生・東京卍會”ができた。それが今の東卍だ」

聞き覚えのない単語に少し動揺したもののハロウィンという単語からある出来事が予想出来た

ﾀｹﾐｯﾁ「それってもしかして東卍 vs.(たい) 芭流覇羅の決戦の日…？」

ﾄﾞﾗｹﾝ「そう。あの日、東卍は初めて負けた」

ﾀｹﾐｯﾁ「え！？」

予想もしなかった出来事がドラケン君の口から明かされた

ﾀｹﾐｯﾁ「東卍が負けるんスか！！？“無敵のマイキー”や“天下無双の黒天使”がいるのに負けるワケ…っ」

ﾄﾞﾗｹﾝ「………いや、マイキーのせいで東卍は負けたんだ」

ﾀｹﾐｯﾁ「………マイキー君の…せい…？」

オレの後ろの方で直人が唾を飲み込んたのがわかった

ﾄﾞﾗｹﾝ「あの日、なんでオレは気づいてやれなかったんだろう…」

ﾄﾞﾗｹﾝ「マイキーの、Aの…まだ15歳のガキの背負ったデッケェ十字架を…」

そういうとドラケン君は少しだけ顔を上げて

ﾄﾞﾗｹﾝ「あの日マイキーは一虎を殺した」

と言った

その後、なんでマイキー君が捕まらなかったのか

稀咲が企んでいた事に気がついたことを話してくれた

それに、一虎君が……場地君を殺したことも

全て、思い出した(・・・・・)

その中でオレが見たAさんは

『まただ……また、守れなかった…っ』

『ごめんなさいっ！！！！！！』

そう叫びながら血の涙を流していた

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Aside

場地が東卍を抜けて1週間がたった

東卍と芭流覇羅の抗争は明日だ

でも、覚悟を決められない

『弱いなぁ……心だけは鍛えられねぇんだよ………』

武蔵神社の裏の林にかけてあるハンモックで寝そべりながらそう呟いた

そのまま寝てしまったらしく、神社の方から声が聞こえた

『……………………やべ』

寝起きで回らない頭をフルに活動させながらハンモックから降り、境内の方に向かった