世界最速の彼女は色んな人に好かれるようです？【Dr.STONE】 (ページ19)

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Ⅱ ページ19

しばらくすると、司が帰ってきた

しかし、すぐに戻ろうとはせずに別の道を歩いていく司

不審に思った私はその後をついて行った

そのまま歩いていると広場のようなところに出た

1番手前には幸せそうな家族の石像があった

司は女の子の石像の首に貝殻の首飾りをかけて

辺りにあった石像を壊し始めた

『っ……！』

一帯を破壊し終わったあと、司は私の方へ歩いてきた

でも、その司が怖くて…私は逃げ出してしまった

後ろから司が走っているような気配がしたが、いくら司とはいえ、この私に足の速さでは勝てないだろう

その時思ったことはそれだけしか覚えていない

気がつけば私は千空の背中にしがみついていた

千空「うおっ…！A、大丈夫か！？」

千空は私に気がつくと、驚きつつも心配してくれた

少しだけ落ち着き、よく周りを見てみると大樹の横には杠ちゃんがいた

『ゆ…杠ちゃん！！』

杠「Aちゃん！！」

私は千空をほっぽり投げるとすかさず杠ちゃんに飛びついた

久しぶりの杠ちゃんだ…やばい泣きそう…

大樹「そういえば千空！司がもし本当に人をｺﾛしてるのなら、俺は絶i((司「ｺﾛしているっていうのは、うん。捉え方の問題だね」！！」

千空「！」

司「間引いているんだ、新しい世界のために…」

『(帰ってくるのが早すぎる………)』

司は来ていた上着を地面に置き、こちらに歩いてくる

【王者】…まさにその言葉が似合うであろう

瞬間、大樹が私たちを庇うようにして前に出た

千空は千空で事前に作ったであろうクロスボウの方に軽く体をむけている

司が開いた右手には、さっき壊したであろう老人たちの石像の破片があり、それは重力に従い地面に落ちた

大樹「千空、A…もしもの時は杠を頼む……司は俺が止める！」

そう言って雄叫びを上げながら司に向かっていった大樹

『大樹！！』

千空(この雑頭…ライオン素手で倒す奴相手に…100億％やられんじゃねーか！！)

千空はクロスボウを取り出した

それに付いている矢は真っ直ぐに司を捉えている

クロスボウは普通の人はできて避けるのが精一杯のハズだ

『(これなら司を止められ……………え？)』

信じられなかった

司はクロスボウの矢を掴んで地面にいなし、大樹に蹴りを食らわせた

蹴りを食らった大樹の右手からは衝撃から軽く煙が出ている

『(いやいやいやいや！蹴りで手から煙っておかしいでしょ！！？)』

改めて司の恐ろしさを知った