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「A、外面は無邪気ないいやつだがな。」
同調するように口を開いたのはヴィンセントだった。
「何さ、ヴィンセント。言うようになったね？？」
「忘れるな、俺の方が年上だ。」
なんだか昔のAとレイのやり取りを見ているようで、どこか懐かしい。
ヴィンセントはノーマンの方を向くと、眼鏡をくい、と上げた。
「ヴィンセント。グローリー=ベルの出身だ。君の話はAから少し聞いている。頼りにしているぞ、特上。」
「その呼び方は止めて欲しいかな・・・・。ノーマンです。Aと同じグレイス=フィールドから来ました。脱獄、僕にも手伝わせて。」
ノーマンの言葉に、Aは少し冷たく反応した。
「脱獄じゃないよ、ノーマン。」
「・・・・・え？」
ステラは、ノーマンが今まで見たことないような、悪い顔で笑っている姿に背筋が凍った。
「・・・・・・破壊だよ。このΛも、農園も。全部ぶっ壊して、食用児全員助ける。」
どうやら、Aやスミー、ヴィンセントがここから逃げる話している間に、食用児を助けるなら『破壊』しかないという手段に落ち着いたようだ。
その手筈や、ここを出た後の食用児達のアジトの準備、といった外の準備をスミーが整えていて、Aとヴィンセントは、その破壊までの作戦を練っている最中らしい。
しかも、この3人以外にも作戦を知っている戦闘員が、Λ内の施設にいるらしい。
「彼らは作戦決行まで会えない。所属する施設も、管轄も違う。私たちみたいに簡単に接触は出来ない。」
「簡単に接触とか言うけど、これでもかなり色々考えて皆を集めてるんだけど？ヴィンセント。」
スミ―がため息をつく横で、ノーマンはAに身体を向けた。
「顔とか、どんな子かは分かるの？」
「名前以外で分かることとしては、グッドウィル=リッジの出身って事くらいしか知らない。あと、性格ちょっと荒っぽいとか？」
Aが言う横で、ヴィンセントも少し困った表情を浮かべた。
「・・・・・問題起こして作戦延期を何度したことか。」
「本当だよね。1月15日までに逃げて、GFに行かないといけないって言ってるのに。」
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フィルア(プロフ) - 道端のマカロンさん» コメントもご指摘もありがとうございます・・・・！修正させていただきます！！完結まで見守っていていただけると嬉しいです！ (2021年11月18日 14時) (
レス) id: 12393e8720 (このIDを非表示/違反報告)
道端のマカロン(プロフ) - 一気読みして、お気に入り追加させていただきました！次の投稿楽しみにしています！それから、｢ミネルバ｣ではなく｢ミネルヴァ｣が正しい名前ですよ〜(´▽｀ ) (2021年11月15日 18時) (レス) id: 785eafa2ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フィルア | 作成日時：2021年10月5日 17時
