人間のヴァンパイア【橙】

あれば ページ24

ーｵﾌﾄｩﾝ

(ジ「ご褒美…」

…『プリン食べたい』とか、少しｽｹﾍﾞだったら『したい』とかそういうんならわかるけど…

あからさまに首に甘噛みしてきて『ご褒美…』って言ってくるのは吸血以外有り得ない。

「駄目です、ドクターストップかかってるの忘れてません、?」

先輩もすごい頑張ってたし、できるだけあげたいんだけど…鉄のストップがかかってるから…

(ジ「ぅ…」

「んっ…」

吸血できないと悟ったのか、今度は首にキスしてくる。

下準備かな？(?)

ー

首ではおさまらず、肩、鎖骨、背中、至る所にキスされた。

「んぅ…」

…不可解なのがキスされてる ''だけ'' なのに、体が痺れて変になりそうなのだ。

風邪……?

(ジ「…首出して」

もしかしてこの機会を狙ってたのか…?

「嫌ですっ…」

首に手を回し、守る。

これなら吸血される心配もないs「わっ…!?」

足を持ち上げられ、ﾊﾟｯｶｰﾝ状態。

(ジ「お前…1つ勘違いしてるみたいやけど、?」

「勘違いって…? っ!?」

いきなり太ももに噛みつかれ、血をもってかれる。

少し吸った後、ゲスい顔をしながら口の周りを拭く先輩。

「、!?」

この時、何故か一瞬だけ先輩が本物の吸血鬼にみえた…気がする。

(ジ「歯さえあればどこに噛み付いたって血は吸えるんやから…首だけ隠したって無駄やで?」

確かに…

(ジ「…褒美も兼ねて…襲うな」

「っ…」

ー

1時間たんまりｵｾｯｾ＆吸血でクタクタ。

「うぅ…」

好きな人に自分の馬鹿さみられたし…ドクターストップ意味ないし…

「先輩…ドクターストップどうするんですか…」

(ジ「…ドクターストップ期限あってんけど、もうとっくに終わってたで」

「あ…そうなんですね」

それ把握した上で吸血したのか…

…なんか色々と恥ずかしい

ー

「…!?」

宮舞 A 17歳。

人生初……いじめかもしれません。

歓喜してる訳じゃない、色々と危ない気がする。

机にはゴミがたっぷり、紙には死ね…

メンタルというか…何かに刺さった気がする…

(いろは「!? 大丈夫!?」

「あーうん、大丈夫」

どうせゴミくらい捨てときゃあいいし、このくらいなら別気にすることないかな

━━━━━━━━

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←愛してる人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す