人間のヴァンパイア【橙】

幸せ ページ2

ー放課後

(ジ「俺と付き合ってくれへん…?」

頭を下げ手を差し出してきた先輩、ジェルさん。

「えっ…」

告白をされるなんて人生で初めて。

少し変な声が出てしまった。

でも、嬉しくてたまらなかった。

なんせ好きな先輩からの告白だったから。

私は高ぶる気持ちを抑えながらジェルさんの手を掴み

「私も好きでした…!よろしくお願いします、!!」

ジェルさんは顔を上げ、私が手を掴んでいるのを確認すると

「!!」

躊躇(ためら)いもなくハグをして来たのだ。

(ジ「ごめん……嬉しくて気が抜けて…」

「もう大丈夫ですよ…私がここにいますからね。」

早速彼女ぶったことをしてしまったかもしれない……

でもジェルさんは嬉しかったようだ。

そう言った瞬間ハグが強くなったから。

しばらくハグをしてきた後、ジェルさんは離れ、こう言ってきた。

(ジ「よろしくな。俺の彼女さん、A…」

「は、はいっ、!!」

初っ端からキュンキュンしてしまった……

この時、私はあまりにも浮かれていた。

ー帰宅路

ジェルさんと一緒に帰りたかったけど、方向が違かったので帰れなかった。

ちょっと悲しい。

でもずっと交換したかったLINEを交換できたので、すっごい嬉しかった。

早くLINEしたいと思いいつもはダラダラ帰る帰宅路を走った。

そしてあっという間に家に着きさっさかと部屋に入ってスマホを開いた。

ちょうど待っていたかのように、ジェルさんからLINEが来た。


ジェル今日はありがとう

ジェル今めっちゃ幸せ


ジェルさん意外と可愛い……

私は嬉しくなり、すかさず返信した。


A私もし、幸せです!


やばい、返信の仕方に迷ってこんな文章を……

ジェルさんは既読しなかった。

何かしに行ったのかな?

あ、私も着替えなきゃ…と思い、LINEを閉じた。

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