【REBORN!】私、チェルベッロのボスです。←５ (ページ10)

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ツナが突然ヘッドホンを外して耳を塞ぎ始めた。
何事かと思って声をかけようとしたその時、

『てめえら、生きてんだろぉなあ！！』

突如この基地の残骸に響き渡ったのは、聞き覚えのある声だった。
どうやらその声は、ツナのヘッドホンから流れ出ている模様。
確か名前は………。

「スクアーロ！」

あ、それだ。

「うるっせぇぞ！！」

怒涛の声を漏らす獄寺に対して、そのヘッドホンから響く声は少し落ち着いてる。

『いいか！こうなっちまった以上、ボンゴレは一蓮托生だ！
てめえらがガキだろうと……いてぇ！！てめっ！！』

スクアーロさんが何かを言いかける最中に、痛みを象徴する声が響く。
鈍い音がしたことから、大方ザンザスさんに殴られたか物を投げられたかのどちらかだろう。

『……沢田綱吉』

低い声が響いたとき、少し心臓がドクンと高鳴った。
…いや、恋の高鳴りではなく恐怖のだけど。

『乳臭さは抜けたか？
10日後にボンゴレが最強だと証明してみせろ』

その言葉を最後に、通信は途切れた。

「あはは～、ザンザスさんって相変わらずだったね…」

「う、うん…。むしろ更に厳つい雰囲気が増してた…」

私とツナはそんな会話をして、ブルブルと震えていた。
私はまだいいとして、そんな感じでいいのかボンゴレ10代目…。

「あのっ、君たちとももっと話さなくちゃいけないが
先にこの装置を隠して、保護する方法を考えていいかな…？」

入江さんが私たちに提案した。
確かにこの装置をこのままここに置いておくわけにはいかないもんね…。

「俺たちも何か手伝った方がいいんでしょうか…」

ツナがそう聞くも、帰ってくるのは"休め"という言葉だけ。
私はここにきて何もしていないけれど、皆は激戦を繰り広げてきたんだもんね……。

「ツナ、皆も…。休んだ方がいいよ！無茶は良くない」

「A…」

「あぁ！？全然無茶なんかしてねーよ！
10代目、俺はまだまだいけます！」

私とツナとで態度を変えてくる獄寺だが、ちらちらと疲労が見え隠れしている。

「お前たち、さっきの匣開けてみろ」

リボーンの提案に、全員がやる気になった。
実際私も、中身が気になっていたりする。

「何が入っているんだろう…」

皆は体力切れで大きな炎を燈すことが不可能だったらしく
匣を開けることができなかった。

でも私は体力がバリバリ残っていたからリングに炎を燈し、"開匣"と唱えてくぼみに差し込む。
すると、匣からまばゆい光が飛び出した。