【REBORN!】私、チェルベッロのボスです。←５ (ページ26)

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『チョイスの勝者が決定いたしました。

―――勝者は、ミルフィオーレファミリーです』

ヘッドホンからチェルちゃんの声がする。
チョイスの結果は、負け。
すとん、と腑に落ちることから、私はチョイスに負けることを分かっていたのかもしれない。

「急がなきゃっ…！」

スタフィーに乗って、ツナの気配がする方へ飛ぶ。

＊＊＊

ツナの元へたどり着いた私。
ツナは入江さんを揺さぶりながら、声をかけていた。

「正一君、しっかりして…！」

「………」

ツナが声をかけるも、入江さんに反応は見られない。

「正一君…！？正一君ーー！！！」

「…うっ」

「正一君！！」

ようやく反応を示し、ゆっくりと上半身を起こす入江さん。

「ほら、メガネだぜ…」

「…チョイスは……どうなった……？」

獄寺が、地面に落ちていた入江さんの眼鏡を渡し、眼鏡をかけ終わると
チョイスの結果について聞いてきた入江さん。

「…入江さん、チョイスは……ミルフィオーレファミリーの勝ちです…」

申し訳なさが今になってあふれ出し、声を抑えながらこう言った私。
すると入江さんは

「何だって！？そんなことは許されない！！
勝たなきゃ…！勝つんだ！！

死んだっていいさ！白蘭さんに勝てるなら喜んで死ぬ！」

ぐったりとしていた体を急に動かし、声を張り上げた。
白蘭に勝つことをそうも望んでいるだなんて。
…何か理由があるの？

「…分からない。…分からないよ。
何故こんなになってまで白蘭を倒すことに執念を燃やすのか、

分からないよ！！」

「…え？」

ツナがそう訴えると、入江さんはそう声を漏らした。

「…確かに。入江さん、昔白蘭と何かあったの？」

私が入江さんにそう問うと、入江さんは眼鏡を一度クイッ上げて口を開く。

「…全て話すよ。……いや、むしろ聞いてもらいたい…。

話は11年前にさかのぼるんだ…」

神妙な雰囲気で語り出す入江さん。
一体何が起こったっていうんだろう。