【REBORN!】私、チェルベッロのボスです。←５ (ページ12)

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出てきたのは相変わらずの星。
名前はそうだなぁ……スタフィー、なんてどうだろ。
うん、決めた。コイツの名前は今日からスタフィーだ。

「スタフィー、穴って掘れたりする……？」

「キュインッ」

え、キュイン…？鳴き声かしら。ますます何の生き物かよく分からない…。
どうやらそれは了承の声だったらしく、スタフィーは自身の身体を高速回転させ
星のとげが鋭いドリルのような形になった。

「お、掘ること可能っぽい！ここを掘ればいいの？」

「あ、ああ……。凄いんだね、Aさんの匣って……」

入江さんは私のボンゴレ匣の中身をあまり見たことがなかったのか、驚いている模様。
確かに見たことのない生き物なうえ、能力も未知数だからなあ…不思議だ。

掘り終わったところで一段落。
きっと私がいない方がしやすい話も出るだろうから、邪魔者は退散しようかな。

「…じゃあ私はそろそろアジトに戻るよ。後はお任せしていい？」

「うん、中2なのに上出来だったよ！お疲れ様」

「お疲れ」

入江さんとスパナは私に挨拶をしてくれたので、軽く手を振ってその場を離れた。

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「スタフィー、空中飛行とかできる？」

「キュインッ」

肯定ととっていいんだろう、そんな返事をしたスタフィーの上に座り空を舞う。
まき散らす宇宙の炎が煌めいていて美しい。さすがは私の匣兵器！……冗談です。
速度は自分が注入した炎の量によって決まるらしい。
先ほど地面を掘る作業にエネルギーをほぼ使ってしまったのか、速度は通常道路を走る車くらいだ。

アジトに到着し、ゲートをくぐるとそこには皆がそろっていた。
久々に京子やハルたちと会えて、少し涙ぐんでしまう。

…でもなんか、少し様子がおかしい？

「…あ、の……どうしたの？何か揉め事でもあった？」

皆に聞いてみると、京子とハルは私に意見を主張してきた。

「皆さん、私たちに隠し事していますよね…？
Aちゃんはハルたちの気持ちを理解してくれますよね！？」

「私たちもミルフィオーレとかビャクランとか……いろいろ知りたいの！」

「はっ、はあ……」

今まで京子たちのことを思って隠してきた、未来での出来事。
それが返って裏目に出てしまったらしい。

(うーん、どう切り抜けようかな……)

これは中々手ごわい…。