【REBORN!】私、チェルベッロのボスです。←５ (ページ1)

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現状を聞いた私は、入江さんのサポートに回ることにした。
もう既にツナ以外の守護者は、昏睡状態で確保している模様。
もちろんリングは回収済み。だから、もし目が覚めたとしても皆に抵抗する術はないだろう。

そんな時、この部屋へ下から飛んできたのはツナとスパナとリボーンだった。

「Aっ……！！」

超死ぬ気モードの彼は冷静を装いつつ、私の名前を呼んだ。

「―――…ツナ」

落ち着いた口調で私は返す。
この態度、そして隣には入江さん。怪しさはマックスだ。

「入江正一！Aから離れろ…！」

グローブに炎を燈し、今にも攻撃を開始しようとしているツナ。
それを見て、入江さんはゆっくりと口を開く。

「まずは拳を下ろせ。話はそこからだ」

私と話していたときとは打って変わって冷たい瞳になった入江さんを横目に
私はそっと瞳を伏せた。

「話、だと…？何を今さ…」
「聞こえなかったのか？僕は拳を下ろせといったんだ。
少しでも抵抗するそぶりを見せれば、彼らの命はなくなるぞ」

入江さんはチラリと後方を見る。
それを合図にか、壁がからくりの様に開いていった。

壁の向こう側には、耐炎性のナノコンポジットアーマーとやらに囲まれた皆が。
もちろん、眠らされているため意識はない。

(チェルちゃん……)

今すぐ彼女たちの元へ向かいたい。
しかしこの空気を下手に壊しては、入江さんの作戦がパーになってしまう可能性もある。
だから、私は大人しくその場で目を伏せ続けた。

ツナが攻撃をするのをやめて、大人しく拳を下ろしたと同時に
皆が閉じ込められている空間へ放たれた催眠ガスを無効化する別のガス。
徐々に目を覚ましていく守護者たち。

案の定、閉じ込められていることを理解した皆は
耐炎性の壁の向こう側から、こちらへ向かって叫ぶ。

"白い装置を壊して"
"俺たちのことは構うな"

そんな声が飛び交った。

「A！何でテメェが入江正一の隣にいやがる！！」

獄寺が私に向かって叫ぶ。
皆は現状や真実を全く理解していない状況だ。
ここで私が下手なことを口走れば、何かとよくない雰囲気をもたらしてしまう。

「………っ」

口をきゅっと瞑り、瞳をきつく閉じた。
あと少し、あと少しで全てが分かるから、今は我慢。

入江さんとツナが、話を続ける。
白い装置の真実、白蘭の目的、8³というものの存在。

しかし話し終わってから、入江さんの態度は急変した。