3話 ページ4
「ええ、他の国の人はみんな不思議がります。けれどここの国の人々はみな、歌劇が好きだから、犯人の裏側にあるストーリーを無駄にしたくないだけなの。」
パイモンはよく分からないぞと、言う顔でAを見つめた。
「ねぇ、審判を間違えたりしないの?」
「それも気になりますよね。でも心配しないでください。神が作った審判マシナリー[諭示裁定カーディナル]が二重保険を担っているの。だからもし、審判者が間違っていてもそれがある限り冤罪や誤審なんて有り得ません。」
「神が創った審判マシナリー…」
「審判マシナリー、そのある種の機械みたいなものか?そんなもの機会があったら見てみたいな!」
「うん。私も見てみたいな。」
「それは簡単ですよ。今から歌劇場へ行けばいいのですから。
歌劇場に審判マシナリーと水神様がいますので。」
Aはキョトンと二人を見て言葉を放った。その言葉が衝撃だったのか、パイモンと蛍は目を見開く。
「フリーナ様には予定もあるからそれを確かめなきゃ行けないし、予約を取らなければいけないはず…
うん。蛍さんパイモンさん、私は先に歌劇場へ行くのでお2人はゆっくりとフォンテーヌを見回りながらお越しください。」
「おう、わかったぞ!」
「…うん分かった。けどA、1つお願いが」
「どう致しました?」
「その、さん付けは出来れば外して欲しいな」
「それはそうだ。だってもうおいら達友達だろ?さん付けでも呼ばれても擽ったいし。」
「えっと、それじゃあ…蛍、パイモン。これでいいかな?」
Aはなれない言葉遣いでそう言った。
敬称無しで呼ばれたふたりはとても嬉しそうに首をたてにふった。
「こっちの方が違和感ないぜ!」
「そうだね。それじゃあ私たちはフォンテーヌをゆっくり観光しながら歌劇場に向かうね。」
「はい!それじゃあ蛍、パイモン、歌劇場で!」
Aはとても嬉しそうに2人に手を振り、その場を後にした。
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ぴーや - 設定がちゃんとしてて没入できます!素晴らしい小説ですね! (2月3日 13時) (レス) @page1 id: 43fc0e4b8f (このIDを非表示/違反報告)
ういろー。(プロフ) - アメさん» コメントありがとうございます。自己満足で書いていた小説なので他の人にも嵌って良かったです! (1月5日 13時) (レス) @page8 id: f9259051cc (このIDを非表示/違反報告)
アメ(プロフ) - 崇拝少女ちゃんとフリーナちゃんの絡みがとても楽しみです!!小説読みやすかったです!無理なさらないように更新頑張ってください!! (1月5日 0時) (レス) @page6 id: a56aa03733 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ういろー。 | 作成日時:2024年1月4日 1時