27話 ページ28
Aはリネからロマリタイムフラワーを貰い、胸ポケットに挿す。
そして、さっきの蛍達とのことを思い出した。
「あの、慰めになるか分からないですけど、先程の一部始終を見ていましたが、貴方たちのこと嫌ってはないと思います。
ファデュイと言っても、人それぞれだと思うの。
蛍も貴方たちの性格をわかっていると思うので、そこまで気にしなくてもいいと思います。
それでは失礼します。」
Aはそう言い、お辞儀をして蛍の後を追うように歌劇場を出ていった。
「それにしても不思議な子だな…」
「……お兄ちゃん」
「うんん、何でもない。僕らも帰ろうか」
リネはAの後ろ姿をぼーっと見つめていたが、リネットの声により我に返る。
「どうせ、見とれてたんでしょ、あの子に。」
「まさか、そんな訳ないって言いたいところだけど…。」
見惚れていた事は本当のことだけど、Aの振り向きざまに胸ポケットのロマリタイムフラワーが咲いたのだ。
あれは水元素が付着しなければ咲くことが無い花。
それが咲いた。
リネだけがそのことに気づいて、目を追ってしまったのだ。
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ぴーや - 設定がちゃんとしてて没入できます!素晴らしい小説ですね! (2月3日 13時) (レス) @page1 id: 43fc0e4b8f (このIDを非表示/違反報告)
ういろー。(プロフ) - アメさん» コメントありがとうございます。自己満足で書いていた小説なので他の人にも嵌って良かったです! (1月5日 13時) (レス) @page8 id: f9259051cc (このIDを非表示/違反報告)
アメ(プロフ) - 崇拝少女ちゃんとフリーナちゃんの絡みがとても楽しみです!!小説読みやすかったです!無理なさらないように更新頑張ってください!! (1月5日 0時) (レス) @page6 id: a56aa03733 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ういろー。 | 作成日時:2024年1月4日 1時