11話 ページ12
「ならば次のマジックは、ここにいる幸運なお客さんに手伝ってもらいましょう。」
「さあ、魔力に満ちた箱を舞台へ持ってきて。」
彼がそう言うとアシスタントたちはふたつの箱を持ってきた。
「さて、箱は全部で二つあります。一つはここに、もう一つは観客席中央の通路に…
勘の鋭いお客さんはすでにお気付きでしょう。
次のマジックは、
入れ替わりです!
選ばれたラッキーなお客さんには僕がこちらの箱に入るのと同時に、あちらの箱に入ってもらいます。
そして一分後、お互いの箱から姿を現してみせましょう。
皆さん、僕が細工できないよう、視界の箱から絶対に目を逸らさないでくださいね
ラッキーなお客さんが誰になるかは、このナンバー抽選機で決めましょう。
この機械は完全にランダム。この幸運が誰に訪れるのか、僕にだって分かりません
では、始めますよ__」
そう言って、機械を回し、ランダムなところで止めた。
「どれどれ⋯ああ、第七列三番目のお客さん、おめでとう!」
スポットライトで照らされたのはAであった。
Aも困惑した表情。
まさか、自分がこうなるとは予想もしていなかったのだ。
「えっと…?」
「えぇ、Aなのか!」
フリーナもヌヴィレットもパイモンも蛍もみんな目を見開かせる。
人々の視線からAは気まずくなって、苦笑いした。
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ぴーや - 設定がちゃんとしてて没入できます!素晴らしい小説ですね! (2月3日 13時) (レス) @page1 id: 43fc0e4b8f (このIDを非表示/違反報告)
ういろー。(プロフ) - アメさん» コメントありがとうございます。自己満足で書いていた小説なので他の人にも嵌って良かったです! (1月5日 13時) (レス) @page8 id: f9259051cc (このIDを非表示/違反報告)
アメ(プロフ) - 崇拝少女ちゃんとフリーナちゃんの絡みがとても楽しみです!!小説読みやすかったです!無理なさらないように更新頑張ってください!! (1月5日 0時) (レス) @page6 id: a56aa03733 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ういろー。 | 作成日時:2024年1月4日 1時