彼女#27 ページ28
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「A、僕は最低だと思うが、それでも聞いてくれるかい?」
「え?……どういうこと?」
嫌な予感がした。
当たらなければいいのに、って願った。
「僕は、もともとAが好きじゃなかった。面倒だから付き合っていただけだ」
赤司くんの言葉が胸に刺さる。
「本当にすまない。どうせ僕の顔だけだろうと、勝手に決めつけていただけだった」
「……うん」
なんとなく、わかってたけどね。
そんなの、OKなんかしてもらえるはずないもん。
好きって言葉も、素振りも一度も見せてくれないもん。
「他の奴らに言われてよく考えたんだ。ごめん」
赤司くんは真剣に私の顔を見つめてくる。
ここで少女漫画だとね、こうなるの。
“でも気づいたよ、僕は君が好きだった”
“好きだ”
とか、そんな展開。
嫌いだったけど、自然と好きになってた。とかね。
まぁ、現実的に絶対この状況ではないと思うけど。
そんなわけないよね。
期待したら絶対後悔する。
だけど、ちょっとだけ期待した言って気持ちがあるわけで。
そんな甘い展開、あるわけないってわかってるのに。
それでも、
「……それで、今…も?」
それでも、ちょっとだけでも、
信じてみたかった。
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むっくんLOVE・ - スミマセン!青峰の作品のやつのパスワード教えて下さい!! (2015年3月25日 16時) (携帯から) (レス) id: df35eeacf5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよきち(プロフ) - 日和さん» こんな作品に感動していただきありがとうございます!!これからも楽しんでいただけるよう頑張らせていただきます(`゚ω゚´) (2015年2月10日 18時) (レス) id: 2137e8f354 (このIDを非表示/違反報告)
日和 - 感動しました…。うぅ、切ない…。。 更新楽しみにしてます! (2015年2月9日 14時) (レス) id: 7345d7224c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよきち(プロフ) - ろっぷらーめんさん» ほ、ほほほほほんとうですか!?ありがとうございます!!ご期待に応えられるよう精一杯頑張りたいと思います(*^^*) (2015年2月8日 16時) (レス) id: 2137e8f354 (このIDを非表示/違反報告)
ろっぷらーめん - 涙で画面見えないっ(ToT)評価させて頂きました!これからも頑張ってください! (2015年2月8日 9時) (レス) id: 6581e95901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよきち | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/cv12291/
作成日時:2015年2月4日 22時