彼女#1 ページ2
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_秋、少し風が冷たかった。
私、川端Aは、洛山高校1年生。
先生に頼まれ、断り切れず体育祭の準備を手伝っていた日の、帰りのこと。
ポケットに手を突っ込んで、顔をあげた瞬間。
目の前にいた人の鞄にぶつかり派手にこけた。
「わっ!…いてて。あ、ごめんなさい!!」
「…こちらこそすまない、大丈夫か?」
一番に目に入ったのは綺麗な赤髪。
すぐに誰かはわかった。
「あ、赤司くん……あ、大丈夫!ごめんなさい」
「構わないよ」
「あー…えっと、ごめんなさい」
「あぁ」
「……すみません」
赤司征十郎くん。学校でもとても有名な1年生のイケメンくん。
おぼっちゃまらしく、バスケも強い、勉強もできる、いわば天才だと思う。
そして中学の時から私がずっと好きな人。
緊張した私は何度も謝り続けてしまい、赤司くんは少し困った様子だった。
「あの、ほんとごめんなさい…いや、うん…えっと」
「あ、あぁ…」
何してんだ私は!
“じゃあ”と、帰ろうとする赤司くんの服の裾を咄嗟に握った私。
あ…私、なんで呼び止めたんだろ。
「……何か用かい?」
「あ、あの…!!好きです!!そう、好き!!」
頭がこんがらがった私は、つい口走ってしまう。
あぁぁ!!ほんとに何やってるんだ!!
「ああああのごめんなさい!!嘘だから!!あ、いや嘘じゃないけど…い、いきなりでごめんなさい!!」
「は…」
謝ってばかりでほんとに何やってるのか自分でもよくわからない。
とりあえず衝動的なものだ、やばい。
「む、無理だよねごめんね!!」
「…別にいいよ、付き合おうか」
返事はもちろん断られる。
……あれ。
“別にいいよ、付き合おうか”
これ、って……あれ、OK?
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むっくんLOVE・ - スミマセン!青峰の作品のやつのパスワード教えて下さい!! (2015年3月25日 16時) (携帯から) (レス) id: df35eeacf5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよきち(プロフ) - 日和さん» こんな作品に感動していただきありがとうございます!!これからも楽しんでいただけるよう頑張らせていただきます(`゚ω゚´) (2015年2月10日 18時) (レス) id: 2137e8f354 (このIDを非表示/違反報告)
日和 - 感動しました…。うぅ、切ない…。。 更新楽しみにしてます! (2015年2月9日 14時) (レス) id: 7345d7224c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよきち(プロフ) - ろっぷらーめんさん» ほ、ほほほほほんとうですか!?ありがとうございます!!ご期待に応えられるよう精一杯頑張りたいと思います(*^^*) (2015年2月8日 16時) (レス) id: 2137e8f354 (このIDを非表示/違反報告)
ろっぷらーめん - 涙で画面見えないっ(ToT)評価させて頂きました!これからも頑張ってください! (2015年2月8日 9時) (レス) id: 6581e95901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよきち | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/cv12291/
作成日時:2015年2月4日 22時