モテ期と女子力 ページ13
マ「胸きゅんだね〜マジでドキドキした〜!銃兎さんと言い左馬刻さんと言いなんなの?男好きなの?ねぇ、何股してるの?」
「そんなのモテ期よモテ期」
ヨコハマから帰る電車の中で。興奮気味のマネージャーちゃんの質問責めに少し困惑中。私だって分からない問題に質問されても答えられるはずない。
モテる秘訣は??
どんなメイクが男ウケいいの??
気になる人をオトすテクニックは??
「知るかよ!!!」
マ「え〜、そんな秘密にしなくてもいいじゃん」
「うるさいなー、知らないってば。しつこい女は嫌われるぞ?」
マ「んん、そうなんだ」
しばらくは静かにしてたけどやっぱりうるさくなり、うるさいまま駅に着いた。
マ「気をつけてね」
「はいはい、じゃーね」
あぁ、なんという解放感。あそこまでしつこいマネージャーちゃんはレアだ。いつもクールなのに。
・
それより私は乱数に用、と言ってもお礼してないからお礼しに行くだけだけど、とにかく何となく急いでシブヤに来た。
「乱数〜、衣装ありがとねーって…乱数?」
乱「あ、A。久しぶり、かな?1ヶ月ぶりだね」
「いやいやいやいやいや、体調悪そーじゃん。大丈夫?」
いつもの明るい乱数じゃなく、ちょっと虚ろな目の下にうっすら隈をつくり、桃色のいつも綺麗な髪の毛はボサボサになっている。なんだかやつれて見えた。風邪を引いた人みたいだ。
乱「全然大丈夫じゃない…」
「仕事?」
乱「そ。良いデザインが思い浮かばなくてさ〜」
私がいい振り付けが思い浮かばないのと同じ感じでこんな悩みもあるんだ。乱数はデザイナーだから服のデザインが中々思い浮かばない時もたまにはあるよね。
「そっか…。衣装のお礼も兼ねて何かするよ?」
乱「ホント?ありがと〜」
自分的にはお茶を淹れてリラックスさせたりとか、ちょっと雑談とかして精神的な休憩みたいなのをしたりとか、そういうのを想像してたけれど
「どうしてこうなった」
乱「だっていっつもズボンばっかりなんだもん。可愛いよ?」
少し前に乱数がデザインという淡い空色の膝丈のチュールスカートを履かされた。チュールレースのところには白い小さな花がたくさん散りばめられていて、キラキラしたラメも入っている。こんなのを履く機会は多分これきりだろう。確かにさっきの私の格好よりは女子力が高い。さっきまで灰色のTシャツに黒いジーンズだった。女子力皆無だ。絶望する。
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あるふぁ(プロフ) - 瑞稀さん» わおおお…!そう言ってもらえて嬉しいです!あっっりがとぅございやす!私も踊ってみたとかが好きなだけでダンサーとか全っ然知らないんですよね笑 (2018年7月3日 9時) (レス) id: 571dc0618b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - ダンスについて詳しくないのですが、すごく面白いです!! (2018年7月2日 12時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
あるふぁ(プロフ) - 朔矢さん» あ゛り゛がどう゛ござい゛ま゛ずーー!不定期ですがですが頑張って更新しますのでこれからも読んで下さると嬉しいです! (2018年7月1日 22時) (レス) id: 571dc0618b (このIDを非表示/違反報告)
朔矢(プロフ) - 面白いです!頑張って下さい! (2018年6月24日 19時) (レス) id: 6838d51bf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるふぁ | 作成日時:2018年6月10日 22時