可愛い守護神【ブルーロック男主】 (ページ35)

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撮影ページ35

皮膚科の先生からの処方箋によって

肌は綺麗に戻ってきた。

潔『雛原！撮影一緒だよな！よろしく！』

「世一くん！撮影とか初めてだから緊張やばい。」

2人で笑いあっていたのも束の間

俺達2人の撮影では無いのでもう1人の顔を見るなり

潔世一の顔から笑顔が消える。

ミヒャエル『遅いぞ。世一、A。』

潔『時間通りだ。』

出会った当初からあまり良好な関係とは言えなかった。

俺も他のドイツ選手とは話すようになったが

ミヒャエル・カイザーとはまともに話したことがない。

「カイザーくんはもう撮れそうな感じだね。俺達も着替えよう。」

潔『そうだな。』

ちょっと空気の悪い2人を離すように

俺と潔世一は衣装を取りに向かった。

冬に向けて冬服の撮影なのだが今の季節は夏なので

冬服を着ても大丈夫なように空調がなかなかに効いている。

「寒いね。温度差で風邪ひきそう。」

潔『わかる！上着着る前にこっち来たら寒すぎた。』

ミヒャエル・カイザー、潔世一と一緒に撮影が始まる。

何故かカメラマンの横にアレクシス・ネスが

見えた気がするが気のせいだろうか。

3人での撮影と個人の撮影が終わり、

インタビュー記事向けの2人撮影が始まる。

潔世一とはまあ無難にこなせたが、ミヒャエル・カイザーとは

まともに話したことがないので撮影もだが

インタビューでも大丈夫なのかと不安が募る。

ミヒャエル『A、もう少し自然に笑顔が作れないのか。世一との撮影の時のように。』

「いやあ、緊張してて。」

嘘である。

カメラの向こう側で

潔世一とアレクシス・ネスが言い合いをしていて

集中力を根こそぎ持って行かれてしまった。

ミヒャエル『A、あの照明見えるだろ？』

「うん。」

ミヒャエル『奥をよく見ろ。』

「あれ？初くん？」

かなり離れた所から初くんがこの撮影を見ていることに気付いた。

ミヒャエル『いい笑顔になったな。』

「ありがとう。カイザーくん。」

ミヒャエル・カイザーと潔世一の撮影はちょっと難航したが

なんとか記者を含め4人での話し合いが始まった。