可愛い守護神【ブルーロック男主】 (ページ24)

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悪夢ページ24

夢を見た。

俺と雛原Aが同じチームで

W杯で優勝して、一緒にトロフィーを持って

二つ名なんて要らないくらい有名になって

みんなが俺やヒナちゃんを憧れて。

でもそんな幸せな夢も長く続かない。

雛原『俺、日本のベートーヴェンだから。才能は俺を裏切らないし、俺は音楽を裏切れないから。』

雛原は東北の渡り鳥よりも

日本のベートーヴェンと名付けてくれた音楽の道を選んだ。

雛原『音楽ってな、すげーんだよ。俺の雑魚フィジカルでも全然関係ないし。』

雛原『よく怪我するチームメイトも居ないし』

雛原『音楽は一人で出来るから誰と仲良くしなくてもいいんだ。』

雛原は中・高校とサッカー部と吹奏楽部を掛け持ちしていた。

人手が足りない時やコンクールの時のみ吹奏楽で

メインはサッカーだった。

練習に来ないくせにコンクールでは

ソロのあるパートを演奏するし、

たまに顔を出しては女子のハートを鷲掴みにする

ヒナちゃんが吹奏楽部男子は気に入らなかったんだろう。

でもヒナちゃんは吹奏楽部なんてどうでもよかった。

ゴミの寄せ集め、毎日練習してもこのレベルかよ。と

独り愚痴をこぼしている所を見てしまった事がある。

音楽に関しては才能の塊でしかない雛原Aだが

自分がイチバンじゃないサッカーが楽しかったのだろう。

相手チームには決して吹奏楽部の子達を見るような目は

していなかったし、チームメイトには

まるで古くからの友人のように懐に入ってはみんなから

可愛がられていた。

.

.

西岡『お、れとサッカーするの。楽しいって、言ったじゃん。』

初くんは寝言だろうか

少し目が腫れているように見えたが

悲しそうな顔をしていた。

「初くん…」

俺、御影玲王、凪誠士郎の三人で初くんの様子を見る。

ガラガラ

ドアの開く音がする。

足音から見るに体格のいい背も高い男。

イングランドのマスターであるクリス・プリンスでは無い。

と思いながらも初くんの手を握って

うなされてる初くんが楽になるのを願っていると

後ろから声をかけられる。

？？『へい！青森のメッシとか言う割にはすぐダウンしたな！』

？？『案外よわよわなんじゃないのー？』

初くんに怪我を負わせた犯人！

そう思ったが、実際の所

初くんの周りを外国人選手集団が通って

通り終わったと思ったら初くんは

怪我を負っていたらしい。