可愛い守護神【ブルーロック男主】 (ページ19)

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絵心甚八から

告げられたのは、

十曲作れとの事。

8〜10分の長めの曲と、2〜3分のかなり短めの曲が

合わせた計十曲は、全国の学校から俺が作った

松風黒王の応援歌が時代に合いつつ数十年は使えそう

という事と、俺が現役高校生という事もあって

依頼料もプロの音楽家よりかなり破格という事だ。

絵心『お前らが入浴中に雛原の祖父に協力してもらって一部屋にお前が使いそうな楽器や音楽データは全て運び込んだ。試合もあるから時間は無い。早く寝て早朝から取り掛かってくれ。』

「…わかりました。」

.

朝、同室の奴らが目を覚ますよりも前に起きて

昨晩絵心甚八に教えてもらった部屋まで歩く。

サッカーの為に作った施設とも言うことがあり

防音なわけが無いので

まずは頭の中で十曲の作曲をして楽譜に留め、

皆が起き出した頃にやっと楽器を手に取り確認をする。

俺はまず主旋律を一度に全て書いて

後から肉付けや修正を行うので作曲に時間はあまりかけない。

これは俺の祖父にも言えることだ。

ピアノやギター、トランペットやクラリネットなど

色んな楽器を使って曲を仕上げていく中

うるさかったのか同棟のドイツ人が俺の作曲部屋まで入ってきた。

ベネディクト『雛原A。音楽の練習か？』

「グリムくん。これは仕事だよ。」

ベネディクト『俺も小さい頃はトランペットを学んでいた事だ。』

「え？ほんと？もしグリムくんが良ければトランペットの音出して欲しいんだけど。」

ベネディクト・グリムの協力の元

先程より作曲速度が上がって次々と曲が完成していく。

「グリムくん最高にベネ(良い)！報酬は10%約束するよ！」

グリム『これは趣味の範囲内だ。報酬など要らない。朝食を食べてくる。』

ベネディクト・グリムは朝食よりも

俺の作曲を優先してくれていたらしく

男前な所に感動しつつ俺はドラムスティックに手を伸ばす。

そう言えばドイツ棟には寝坊助が2〜3人居るだろう。

ベネディクト・グリムのおかげで気分が良くなった俺は

ドラムを叩いてドイツ棟のみんなを起こす事にした。

陽気にドラムを叩いたり、

ドラムに並行してキーボードを弾いて

日本の代表アニメソングを弾いたりしていると

寝坊助が飛び起きて

こちらの部屋まで駆けつける。

五十嵐『なんだぁ！？雛原！？！？』

潔『おっ？楽しそうじゃん』←朝食から帰ってきた

黒名『俺もやりたい！』←朝食から帰ってきた