可愛い守護神【ブルーロック男主】 (ページ15)

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スランプページ15

試合に出れない回数が次第に増えてきた。

U-20であっても日本のチームに染まってしまっている

俺といい音留徹平といい

DFに長けていて攻撃性の低いヤツは

バスタード・ミュンヘンには必要ないらしい。

試合に出続けられる國神錬介や潔世一、

俺と一緒に途中から自分のプレースタイルを変えたにも関わらず

今試合に出れる黒名蘭世に

若干のコンプレックスを抱きながら試合を見る。

ノエル『雛原A』

「はい！」

ノエル『交代で入れ。』

「はい！！」

俺と氷織羊がドイツ組との交代としてフィールドに入る。

自分の存在意義を示さないといけないと分かってるけど

相変わらずミヒャエル・カイザーと

潔世一の周りにはピリついた空気が立ち込めている。

俺と臥牙丸吟のおかげで絶対的壁が出来たバスタード・ミュンヘンは

攻め続ければいいだけなのにどうしても

味方同士潰し合いをしてチャンスを無駄にする事が多い。

俺は痺れを切らせていつもなら

黒名蘭世かアレクシス・ネスにパスする所を

氷織羊にパスを出す。

氷織『！！』

「俺らも攻めるぞ。ストライカー(氷織羊)。」

U-20戦ぶりに氷織羊と同じフィールドに立つ。

そもそも敵同士だし、

俺はゴール前に縛られてる人間だったから。

氷織羊に合わせて走る。

途中で相手チームの奴がパスカットしに来るが

リズムをずらしてパスを出したり

ボールに力を込めて重いパスを出せば

相手はボールを触れるものの力負けして

いい感じの重さになったボールが氷織羊の足元へと届く。

あと少しの所で相手にボールを取られる。

「やっぱダメか！」

走って戻りボールを取り返し

ミヒャエル・カイザーに向かって超ロングパスを出す。

ミヒャエル『！！』

「すまん！世一くんに取られる前提でパスしたから重いでしょ！」

不幸なことにミヒャエル・カイザーは思い切り蹴ったボールを

そのまま受け取ってしまう羽目になったが

さすがは新世代世界11傑

驚いてはいたもののそのまま自分のプレースタイルに持ち込んだ。

やっぱり俺は攻めるのに向いていないのかもしれない。