ゲゲゲの鬼太郎〜呪われた少女〜弐

８ー７ ページ19

鬼太郎＞そういう事なら、どうしてそう言わなかったんだよ？

鏡じじい＞だって、みんなが怖い顔するから・・・。

ねこ娘＞あはは。

砂かけ＞全く、相変わらず内気な質じゃのう。

目玉＞しかし立派なもんじゃ。あのがしゃどくろ相手に、ひとりでまなちゃんとかごめちゃんを守ったとは。

鏡じじい＞そ、それは・・・は、初恋の人に似てたから・・・。

この発言には、全員が引いた・・・全員、１歩ずつは引いた

ねこ娘＞ま、まあ理由はどうあれ、まなとかごめを守ってくれたことに変わりないわ。ありがとう。

すると、振り向いてねこ娘を見た鏡じじいは・・・

ねこ娘＞何か？

鏡じじい＞似てる。

ねこ娘＞は？

鏡じじい＞初恋の人に・・・。

目玉＞こやつ、もしやただの女好きか・・・？

大切なことなので、もう一度・・・全員が、肉体的意味でも精神的意味でも、引いた

ねこ娘＞かごめ、滅して頂戴。

かごめ＞そうしてやりたいけど無理、生理的に無理。



それから場所を変え、子泣きじじいやねずみ男とも合流

じじい２人は酒を堪能し、鬼太郎とねこ娘と砂かけばばあに関しては軽く食事を取っていた

まなに振られたと、鏡じじいをからかう子泣きじじい

ならばどちらがモテるのかと勝負を始め、ねこ娘に話が振られた

ウザイと、木々の奥へと立ち去るねこ娘

目玉＞鬼太郎、ああはなってくれるなよ。

鬼太郎＞はい、父さん。

トンッ

鬼太郎＞ん？

ふと、右肩に掛かった重み

そちらに顔を向けると、栗色が視界に広がった

なぜかこの場に同席していた巫女の物だ

彼女は静かに寝息を立て、眠っていた

鬼太郎＞お、おい・・・？

目玉＞ん？なんじゃ、寝ておるのか？

砂かけ＞疲れたんじゃろう。寝かせておいておあげ。

鬼太郎＞いや、僕が動けないんだけど。

目玉＞ふむ・・・ワシも砂かけと同意見じゃ。

鬼太郎＞父さん。

目玉＞かごめちゃんは病み上がりだったのじゃろう？なのに巫女の力を使ったからのう、体に負担が掛かったんじゃろう。

鬼太郎＞・・・・・。

“消える矢”・・・今でもその光景を、鮮明に思い出すことができる

鬼太郎＞父さん、彼女は名前には言霊が宿ると言っていましたが・・・。

目玉＞そもそも言霊とは、簡単に言ってしまえば霊力が込められた言葉の事じゃ。かごめちゃんの場合は、かごめちゃんの名前自体に霊力が込められておるのじゃろう。そしてその力は、かごめ歌に由来しておる。

鬼太郎＞かごめ歌って、あの遊びの事ですよね？

８ー８【終】→←８ー６

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