8ー8【終】 ページ20
かごめかごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ
鬼は目を隠して中央に座り、その周りを他の子が輪になって歌を歌いながら回る
歌が終わった時、鬼は自分の真後ろーーつまりは後ろの正面にいるのが誰かを当てる
それが“かごめかごめ”という遊びだ
宮代かごめの力は、最後にある歌詞に関係していた
“後ろの正面だあれ”
鬼太郎>後ろの正面・・・。
目玉>おそらくじゃが、かごめちゃんの持つ力は目の前にある障害物を通り抜け、その向こう側におる標的に矢を当てる事ができる物なのじゃろう。
鬼太郎>そんな事が・・・?
かごめ>目の前でやって見せたじゃない。
鬼太郎>え?
目玉>起きておったのか?
かごめ>目が覚めたの。途中からしか聞いてない。後ろの正面って、あなたが言ったところからしか。でも、なんとなく内容はわかる。あなたのお父さんの見立ては合ってるわよ。
鬼太郎>・・・・・。
かごめ>私は・・・あの遊びが嫌いだった。いつもみんなに囲まれてたから・・・でも、自分でも不思議だった。何度やっても、後ろの正面は必ず言えてたから。
鬼太郎>必ず?
かごめ>必ず。
目玉>ほう!もしかしたらかごめちゃんの力は、生まれ付きの物だったかもしれんのう。
かごめ>たぶん。
鬼太郎>・・・・・ところで、起きたんなら退いてよ。動けないんだけど。
かごめ>あぁ、ごめんなさい。いつの間にかもたれてたのね。
そう言って起き上がったかごめだったが、よく見るとまだ眠そうな顔をしていた
案の定、しばらくすると、また彼女は眠ってしまった
今度は座ったまま、船を漕いでいる
鬼太郎>・・・・・ハァ・・・ったく。
大きく短いため息の後、鬼太郎は仕方なさそうに呟く
腕を掴んで軽く引き寄せると、かごめの体は簡単に傾いた
トンッ
再び右肩に、重みが掛かった
軽い重みに対して、確かに感じる彼女の温もり
鬼太郎>・・・・・今だけ、だからな。
そっぽを向いて小さく呟かれた、鬼太郎の言葉
じじい2人の馬鹿騒ぎでかき消されるが、彼の頭に乗っていた目玉おやじには聞こえていた
ついでに言うと、隣に腰掛けていた砂かけばばあにも聞こえていた
しばらくこの微笑ましい光景を見ていた2人に、鬼太郎は気付かなかった
またかごめも、しばらくはぐっすりと眠っていた
自分に害を成す妖怪は、この場にいない
彼の隣だからこそ、安心しているかのようだった
鬼太郎〈あの日みたいだ・・・〉
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ななか - 更新頑張ってください! (2022年2月14日 13時) (レス) @page45 id: ffd4f837c8 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - ミサカさん、令和おめでとうございます! 鬼太郎夢小説連載頑張って書いて下さい。 (2019年5月16日 10時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - 次回楽しみにしてます!更新頑張って下さい!応援します!!\(одо)/ (2019年2月10日 1時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - こんばんは、ミサカさん、お元気ですか? こちらは毎日元気にしています・・狸軍団の次回をお待ちしております! (2019年1月28日 19時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - はじめまして、とても面白かったです(*^^*)更新たのしみにしてますがんばってください (2018年11月26日 3時) (レス) id: 8802fb7331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミサカ美琴 | 作成日時:2018年5月18日 2時