ゲゲゲの鬼太郎〜呪われた少女〜弐

９ー２ ページ22

かごめ＞え、あのボケ男が？

ねこ娘『ボケ・・・ええ、まあ・・・』

たんたん坊との一件以降、かごめはねこ娘と電話番号を交換していた

というより、させられた

連絡が取れた方がいいからと、鬼太郎と目玉おやじの意見に押されたのだ

そこまで馴れ合う気はなかったかごめだったが、渋々といった様子で了解した

そのねこ娘からの連絡で聞いたのは、ねずみ男が尻子玉を抜かれているという事だった

尻子玉を抜く事で相手を腑抜けにし、やる気を無くさせる・・・河童の仕業だ

ねこ娘『っていうわけだから、アンタもなんかわかり次第連絡しなさい』

かごめ＞それは構わないけど・・・だいたい、なんで私に連絡を・・・って、はぁ！？

ねこ娘『な、何よ！急に！？』

かごめ＞バカ！テレビ、テレビ！河童！スーツ着た河童！

珍しく、かなり動揺しているかごめ

それもそうだ、今し方ねこ娘と話していた河童の集団が、偶然にも今見ていたテレビに映り込んだのだから

通話を切ったかごめは、弓矢を掴み取ると勢いのまま外に飛び出した

一方、人間達の尻子玉を抜き、笑みを浮かべていた河童達

そこに現れたのは、鬼太郎だった

鬼太郎＞もうそのくらいにしておいたらどうだ！人間達からーー。

河童＞キキーッ！

鬼太郎＞うわっ！？

背後に現れた河童に、尻子玉を抜かれた鬼太郎

歩道橋の上にいた彼は、そのまま下に落ちてしまう

更には彼の頭にいた目玉おやじも落ちる

目玉＞おい！鬼太郎！しっかりせい！

鬼太郎＞父さん、僕なんかもう・・・面倒になってきちゃいましたよ・・・。

目玉＞そ、そんなぁ・・・！

ねこ娘＞よくも鬼太郎を！私が相手よ！

太郎丸＞女だからといって、容赦はしないぞ！

河童のひとり、太郎丸の言葉に後ろの河童達の目が怪しく光る

河童達＞尻子玉を抜いてやるぅ！

ねこ娘＞！？嫌ぁ！

逃げるねこ娘を、河童達が追い掛ける

間にぬりかべが立ちはだかるが、尻子玉を抜かれてしまう

一反＞尻子玉、抜けるもんなら抜いてみんしゃーい！尻がどこだか、わからんやろうが！

太郎丸＞見えた！ここだ！

一反＞当たったぁ〜・・・。

うつ伏せで倒れているぬりかべの上に、一反もめんもヒラヒラと落ちる

砂かけ＞太郎丸！もうやめろ！わしの砂で作った、きゅうりの味を思い出せ！

彼らが住んでいた山奥では、砂かけばばあの砂を混ぜてきゅうりを作っていたのだ

太郎丸＞砂かけばばあさん・・・あなたの尻子玉は、抜きたくない。

砂かけ＞太郎丸・・・。

９ー３→←河童の働き方改革９ー１

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