ゲゲゲの鬼太郎〜呪われた少女〜

３ー４ ページ23

「妖怪と人間は、友達にはなれないよ」

「二度とこういう事に関わっちゃ駄目だ。いいね？」

まな＞・・・・・。

かごめ＞まな？

まな＞あやふやなまんまじゃ、また迷惑かけちゃう。もっとしっかり調べてからじゃないと・・・かごめ、協力して。

かごめ＞・・・・・ハァ・・・仕方ないなぁ。ひとりで行くって言い出されるよりは、マシかな。

まな＞ありがとう！

そして夜、まなとかごめはドームに侵入した

かごめは巫女装束に、弓矢を持参している

まな＞いち？

柱に駆け寄ると、漢数字が刻まれていることに気付く

助けて！

まな＞！

突然聞こえてきた、子供達の助けを呼ぶ声

柱に耳を当てると、それはハッキリと聞こえてきた

出して！出してよ！

まな＞人が・・・閉じ込められてる！？

かごめ＞まな。

まな＞うん！

スマホを取り出し、写真を撮ると素早く文章を打ち込む

かごめ＞！まな！！

まな＞え？きゃあ！？

体を押されたまなは、地面に転ける

足元を這ってきていた白蛇がいたのに気付いたかごめが、まなを押し退けたのだ

二口女＞おやおや、こんな所に小娘がひとり。ふくふくしてて美味そうだ。食っちまおうかね。

そう言って背を向けた二口女の頭部にある、もうひとつの口が開けられる

まな〈ちょっと待って・・・今、小娘がひとりって・・・〉

かごめ＞まな、私の言うことをよく聞いて。

まな＞え？

かごめ＞私の髪紐を貸してあげる。結界の媒体にしてあるから、今のあいつらには私は見えていない。彼ら以外の妖怪からは、まなは認識できなくなる。私が時間を稼ぐから、彼らに連絡を。それと、あなたはここから逃げなさい。

まな＞でも！それじゃあかごめが・・・！

かごめ＞人の心配より自分の心配をしなさい。

そう言って、白い髪紐が解かれた

しゃがんでまなの右手首に巻き付け、リボン結びにする

それから弓矢を持って立ち上がり、二口女とかまいたちを睨む

二口女＞誰だい、あんた！？さっきの小娘は・・・！？

かごめ＞もうここにはいない。逃がしたから。あなた達は、宮代家の巫女、かごめが相手をするわ。

かまいたち＞宮代家の巫女だと？あの呪われた巫女の一族か。

まな＞呪われた・・・？

かごめ＞【ボソッ】早く行って。

弓矢を構えると、それを放った

二口女＞！？こいつ、本物・・・！

かごめ＞二口女に、かまいたち・・・たんたん坊も一緒ね？確か、妖怪城と共に岩に封じられたと聞いたけど・・・・・っ！まさか・・・コンクリート！

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