第三十話 ページ31
＊
「A、そんな難しい顔してどーしたの？」
「ほぼ毎日読んでるよね。調べもの？」
しきりに呪術関連の本を読み漁っているAを
「ん？ 暇つぶし」
と答えはしたが勿論そうではない。
Aが調べているのは全ての非術師が呪力をコントロールできるようになる方法だった。そうすれば彼らを殺す必要もなくなる。だがそれは至極困難といってよかった。
『君のように後天的に呪力を扱えるようになるのは極めて稀なんだ』
夏油の言葉を思い出していると突然スマホが鳴ってAは飛び上がった。画面には『
「もしもし？」
《お、繋がった。久しぶりやな、A》
「
興味津々な様子の双子に勘付かれないよう、Aは立ち上がって一旦部屋を出た。
《ごめんなぁ、急に電話して。生きてるか気になってたんよ》
何とも軽い調子で言うので思わず笑ってしまいそうになる。変わっていない。
「
《元気すぎてやかましいくらいやわ。あ、よくAの話してるで？ よほど君のことがお気に召したんやろなぁ》
働き始めの頃はよそ者である自分を受け入れてくれるかと不安に駆られたりもしたものの、彼らとは楽しくやっていけた。『
Aと躯倶留隊が手合わせをした時の話になると、直哉は電話の向こうで笑い声をあげた。
《あれは傑作やったわ。君が手加減してたことに誰も気づいてへんかったからなぁ》
Aは危うくスマホを落としそうになった。まさか気づかれていたとは思っていなかった。
《けど、目上の人間を立てるのは偉いな。真希ちゃんにも見習ってほしいわ》
真希に申し訳ないという気持ちはありつつも、彼女のことは考えないようにした。下手に口を出してもろくなことにならない。
《そっちで何かあったら、いつでも逃げてきてええからな？ 君、お尋ね者やし》
直哉は冗談交じりに言った。彼はAが誘拐犯たちを攻撃したことを知っている。一般人を呪殺したのだから捕まれば
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闍弥嵩 李(プロフ) - 猫かぶりさん» ありがとうございます！ いやほんと、ななみん背高いし紳士だし実は優しいし最高ですよね！ 芥見先生が『選ぶなら七海にしておけ』と勧める気持ちが分かります！ (2021年6月1日 16時) (
レス) id: 425bc70507 (このIDを非表示/違反報告)
闍弥嵩 李(プロフ) - 推しLOVEさん» ありがとうございます！ 頑張りますね！ (2021年6月1日 16時) (レス) id: 425bc70507 (このIDを非表示/違反報告)
猫かぶり - 続きがとても楽しみです！そしてななみん背高いぃぃぃ!!! (2021年5月30日 23時) (レス) id: 94bc23990d (このIDを非表示/違反報告)
推しLOVE - すっごく面白いです！頑張ってくださいね！ (2021年5月23日 19時) (レス) id: 5790125387 (このIDを非表示/違反報告)
闍弥嵩 李(プロフ) - 花笠さん» ありがとうございます！ (2021年4月17日 15時) (レス) id: 1dd78312f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：闍弥嵩 李 | 作成日時：2021年2月15日 17時
