第二話 ページ3
女教師は訳の分からない言葉を叫びながら教室を飛び出して行き、数秒遅れて生徒たちも出口へとなだれ込む。
「痛い！ 押さないで！」
「早く出ろよ！ 俺ら死ぬだろ！？」
どうやら次は自分たちが襲われると思っているようだった。無理もない。彼らからすれば、目に見えない怪物が担任を攻撃したようなものだろう。
こうしてクラスの大半の生徒が学校を逃げ出したが、教員たちに捕まった数名の生徒はしきりに「殺される」と訴えており、呪術師たちによる捜査の結果、かすかに残った残穢から犯人が同クラスの生徒だと断定された。
その翌日。学校は臨時休校となり、生徒たちは自宅学習を呼び掛けられた。にもかかわらず、ここぞとばかりに遊びに出かける生徒がほとんどで、Aもそれは例外ではなかった。
「やばいわ流石に」
待ち合わせの五分前に着いたAはスマホをいじりながら呟く。やった時はスカッとしたものの、仮に自分が犯人だとバレたらと思うと怖くなってきたのだ。
ちなみに今居る場所は
「Aごめーん！ 電車遅れちゃってて」
「大丈夫」
階段の向こうには巨大な建物がそびえ立っている。半ば緊張感を覚えながら芽衣子のほうに視線を戻し、息を呑んだ。
――なに背負ってんの？
遠目からだとリュックサックのようにも見えた
「じゃあ、行きましょ」
「……うん」
そちらに目をやらないようにしながら階段を上がり、辿り着いてから改めて建物を見上げる。新興宗教の勧誘で恐ろしいのは教祖よりも信者だとAは思っていた。入信すると言うまで帰らせない、なんてことにならないか不安だ。
「付き合わせちゃってごめんねA。緊張してる？」
「かなり」
「大丈夫よ。
「ゲトウ？」
教祖のAは
「たまに怖いところもあるけれど」
「え゛っ」
「大丈夫よ〜」
本当に大丈夫なのかと内心ビクビクしながらAは芽衣子に続いて館内へと足を踏み入れた。
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闍弥嵩 李(プロフ) - 猫かぶりさん» ありがとうございます！ いやほんと、ななみん背高いし紳士だし実は優しいし最高ですよね！ 芥見先生が『選ぶなら七海にしておけ』と勧める気持ちが分かります！ (2021年6月1日 16時) (
レス) id: 425bc70507 (このIDを非表示/違反報告)
闍弥嵩 李(プロフ) - 推しLOVEさん» ありがとうございます！ 頑張りますね！ (2021年6月1日 16時) (レス) id: 425bc70507 (このIDを非表示/違反報告)
猫かぶり - 続きがとても楽しみです！そしてななみん背高いぃぃぃ!!! (2021年5月30日 23時) (レス) id: 94bc23990d (このIDを非表示/違反報告)
推しLOVE - すっごく面白いです！頑張ってくださいね！ (2021年5月23日 19時) (レス) id: 5790125387 (このIDを非表示/違反報告)
闍弥嵩 李(プロフ) - 花笠さん» ありがとうございます！ (2021年4月17日 15時) (レス) id: 1dd78312f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：闍弥嵩 李 | 作成日時：2021年2月15日 17時
