日常 ページ1
___
.
.
入野「お、小林。お疲れ。」
『い、入野先輩！おつ、お、お疲れ様です！』
.
学校が終わってから、また勉強をしなきゃいけない私が今居る場所。予備校。
それが終わって、駐輪場で携帯を弄るフリをして 予備校の出入り口の様子を伺う。
そして、同じブレザーの制服に 水色のマフラーに顔を埋める可愛い先輩が出てくると また携帯を弄るフリ。
私に気付いた先輩は 一言だけ声を掛けて自転車の前カゴに鞄を突っ込めば、さっさと私に背中を向けて帰って行った。
.
『…駄目だ、緊張して噛み噛みだった』
.
はぁ、と溜息を吐けば自転車のストッパーを下ろし、押し歩いて帰る。
一学年上、3年生の入野自由先輩。
先輩との出会いは、ここの予備校だった。
私が恋に落ちたきっかけは、ほんの些細な事。
予備校、それは勉強をする場所。
なのに筆箱を学校に忘れて困ってた時、たまたま隣の席だった入野先輩が笑いながら
「勉強する気あんの？(笑)はい、」
って言って シャーペンと消しゴムを貸してくれた。
ただそれだけ。男子免疫の少ない私にとっては、入野先輩が優しく見えて 胸を撃ち抜かれた瞬間だった。
後に制服が同じで、同じ高校だと判明した時は 嬉しい反面、知らなかったというショックが大きくて仕方なかった。
.
『はぁ…学校でも話せたら、少しは違うのかな…』
.
さっきから溢れに溢れる溜息を吐いてたら、あっという間に家に到着。
自転車を停め、ただいまー、と声を掛けながら玄関のドアを開けた。
.
母「おかえりー。先にお風呂入っちゃいなさいよー」
『へいへーい』
母「へいは1回ね」
.
はいじゃなくて良いのかよ！っていうツッコミをする気力もなく、2階へ上がって行く。
そして自分の部屋の扉を開け、電気を点ける。
.
「あ、おかえりなさーい！君の事待ってたんだよ〜」
「ベッドふかふかなんだけど！やっばい、凄く女の子の匂いする！」
「えぐ、お前それじゃ本当に不審者だぞ」
.
パタン
.
扉を開けると、そこには見知らぬ3人の男の人が居ました。
.
.
___
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆー - 更新楽しみです！続き気になります！ (2019年9月30日 2時) (
レス) id: 15079efe70 (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - とても面白かったです！！！ 更新頑張ってください！！ (2019年2月19日 18時) (レス) id: 399ad92cec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬーさん | 作成日時：2019年1月12日 1時
