仲良し家族のお兄ちゃんはお医者さん！ (ページ34)

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兄と妹(潤&妹)2 ページ34

雅紀side
今日は翔にぃが当直でいないから、智にぃと2人で帰って来た。
「「ただい…」」
ドアを開けてただいまと言おうとすると、仲からは潤の叫び声となんか騒がしい音。
智「何事？」
智にぃが呟いた次の瞬間、耳を疑うような潤の言葉が聞こえてきた。
潤「Aなんか妹じゃない！！Aなんかいなかったらよかったんだ！！」
これはただ事ではないと顔を見合わせて、急いでリビングのドアを開けた。
智「ちょ、ちょっとやめなさい！」
ドアの向こうでは取っ組み合いをしている2人。
潤もAも見たことないような怖い顔をしている。
雅「ちょっと落ち着いて！」
取りあえず2人を離れさせようと間に入る。
A「ハァ・・めん・・・めんね・・ハァッ」
荒い呼吸を繰り返しながら必死に謝罪の言葉を繰り返すA。
潤「Aなんか大っ嫌い！！」
パチン！ドンッ！…
思いっきり叫んだ潤がAの腕を叩いて押した。
Aの身体が床に打ち付けられる。
雅「ちょっと潤！？」
潤はそのままリビングから飛び出して2階に走って行ってしまった。
それを追いかけようとするA。
咄嗟にAを抱きかかえるけど、俺の腕の中で暴れて荒い呼吸を繰り返す。
目には涙が溜まり、顔は強張っている。
智「大丈夫だからねーA。」
雅「A、ゆっくりスーハーだよー。」
A「ハァハァッ…ハァッ・・ごめっ・・・」
雅「よしよし。
Aわかるー？雅にぃだよー。」
智にぃと一緒にパニック状態のAに声をかけ続けた。