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説明 ページ26

中に入り、居間のドアを開ける。


そこに居たのは、上杉と若武。




「ああ、美門…………。よく来たな。」




力無く微笑んだ若武。

いつもの元気がない。



「ん、今日の朝帰ってきたんだ。」



軽く言う。



「お疲れ」



なんだか刺々しい様子の上杉。


そんなにイライラしてちゃダメでしょ。
アーヤが怖がるよ?


原因がアーヤだと知りつつも苦笑する。



「美門、どうしたの?」



背中からかけられる声。




「分かるでしょ?アーヤのお見舞い。」




"アーヤ"という言葉を出した途端にピクッと動く三人。


小塚は背を向けてても分かるほど動揺してた。



「アーヤは二階の部屋で、黒木は付き添い。」



あたふたとドアを開け、二階へと上がる階段を指し示した。




「ん、分かった。ありがと。

…………で?
俺が居ない間に、何があったのかな?」




とってつけたような笑みを浮かべ、三人の顔をじっくりと見回す。



…………。




わずかな沈黙の後、上杉が大きく息を吐き、話し出す。



「……ざっくり言うと、女子からのいじめ。それと、……………………」




一旦止め、顔を歪める。





「俺達からの裏切り、だ。」





……裏切り?


っ、は?


なんで?



「…………は?お前ら、アーヤを裏切ったの?」




思わず低い声が出る。


もし本当なら、許せない。





「お、おい、上杉!今の言い方は誤解されるだろ!訂正しろよ。」



焦ったような若武の声。
"誤解"の二文字に少し安心した。



「ああ、悪い。正確には、俺達に裏切られたと思ったから、かな。」




………どっちにしても。

アーヤが傷ついたことには変わりないんだね。




「まあ、そう思っちゃってもしょうがない状況だったしね。」



やるせない表情になった小塚。




「ふーん………、その状況が知りたいんだけど。」




追求すると、上杉がまたため息をつき、話し始めた。




「昨日、集合がかかった。昨日は秀明が始まるのが遅かったから、その時にって。長い間話すから、黒木のコネで特別クラス、ああ、昔の俺らのクラスな、そこで集まる予定だったんだ…………………」

黒木→←家



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yuzuka - とっても面白かったです。また色んなお話を書いてください!応援してます (2022年11月2日 20時) (レス) @page45 id: 81843b67d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ - めっちゃ面白すぎて今4周しました!これからも頑張ってください! (2022年8月16日 16時) (レス) @page45 id: 09838c8ac8 (このIDを非表示/違反報告)
柚菜 - あーー、感動しましたいいお話をありがとうこれからも頑張ってください (2022年1月15日 13時) (レス) @page44 id: 1216b927b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - お返事ありがとうございます^^*もちろんです!お待ちしています! (2021年4月30日 0時) (レス) id: 7efce59d5b (このIDを非表示/違反報告)
HUMA(プロフ) - ゆいさん» ゆいさんコメントありがとうございます。嬉しいです。あと本当にもう少しなのでどうにか終わらせたいです。最後までどうかお付き合いいただければ幸いです。 (2021年4月29日 23時) (レス) id: 75b28dedc0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HUMA | 作者ホームページ:https://odaibako.net/u/potage1314  
作成日時:2016年7月11日 9時

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