作戦 ページ13
「やるしかないだろ。」
静かな、それでも闘志に満ちた声。
発したのは、若武だった。
若武はそのままスッと立ち上がる。
「やらないで後悔するより、やって後悔したほうがましだ。
それに、結果より過程だろ?大事なのは。
アーヤだって分かってるはずだ。
このまま何もしなかったら、それこそアーヤに顔向けが出来ねぇよっ!」
いつもの軽い調子とは全く違う、真剣な表情と言葉。
胸を打たれた。
僕も静かにその場に立つ。
「……僕も若武に賛成。」
沈黙が長かったせいか、僕の声は若干掠れていた。
「もしこのまま何もしなかったら、僕は一生自分を許せないと思う。」
僕を見つめる黒木の瞳が、大きく揺れる。
それを見て、上杉も立ち上がった。
「俺もそう思う。ここで俺達が逃げたら、立花はどうなる?若武が言ったろ。リスクを恐れてたら、決断なんか出来ねーんだよ。やるしかねぇだろ。」
僕はその言葉に頷いたけど、黒木はどこか迷っている様子。
そんな黒木の様子に、
バンッ!!
上杉が両手を机に叩きつけた。
「逃げんなよ、黒木っ!!」
珍しく語気を荒くした上杉。
黒木は目を見開いて、そのまま動かない。
そんな黒木を、上杉はジッと見つめ続けていた。
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やがて、黒木が動いた。
「………ごめん、ちょっと揺れてた。
でも、迷ってる場合じゃないよな。
俺達で、今の状況を変えよう。」
そう言って立ち上がり、拳を出した黒木。
僕はにっこり微笑み、拳を突き合わせる。
若武と上杉もすぐに拳をあげ、四人の拳が卓上に揃った。
「アーヤを、救う。今度こそ、絶対に。」
目標______決意を、若武が言葉にする。
大丈夫。出来るよ。
そう心の中で呟いた。
「それじゃあ、作戦を話すよ。」
黒木が座る。
それに続いて僕達も椅子に腰掛ける。
「作戦は____________________」
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yuzuka - とっても面白かったです。また色んなお話を書いてください!応援してます (2022年11月2日 20時) (レス) @page45 id: 81843b67d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ - めっちゃ面白すぎて今4周しました!これからも頑張ってください! (2022年8月16日 16時) (レス) @page45 id: 09838c8ac8 (このIDを非表示/違反報告)
柚菜 - あーー、感動しましたいいお話をありがとうこれからも頑張ってください (2022年1月15日 13時) (レス) @page44 id: 1216b927b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - お返事ありがとうございます^^*もちろんです!お待ちしています! (2021年4月30日 0時) (レス) id: 7efce59d5b (このIDを非表示/違反報告)
HUMA(プロフ) - ゆいさん» ゆいさんコメントありがとうございます。嬉しいです。あと本当にもう少しなのでどうにか終わらせたいです。最後までどうかお付き合いいただければ幸いです。 (2021年4月29日 23時) (レス) id: 75b28dedc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HUMA | 作者ホームページ:https://odaibako.net/u/potage1314
作成日時:2016年7月11日 9時