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No.24 ページ26

「A、お前こっちに来てすぐ、射手するって決めてからしてた弾の性能調整訓練あっただろ?何してたか覚えてるか?」


箸でぶすりと皿の上のブロッコリーを突き刺したAは、烏丸の質問に食事の手を止めて顔を上げた。 ブロッコリーを刺したまま首を傾げると行儀が悪いぞ、と玉狛のオカン(レイジさん)から注意されたので慌てて口に放り込んだ


『いずみ先輩にコツ聞きに行ったら数こなせば慣れるってブースに叩き込まれてボコられたからアッこれ自分でなんとかせにゃならんやつじゃんってなったから訓練室こもってひたすら的当てしてた』

「あの人は相変わらず程々に適当だな……」


ブロッコリーを咀嚼してそう答える。出水とはこちらに戻ってきてすぐボーダー未承認のトリガーを使った事がバレて連行された時に知り合い、その後もなんだかんだとつるんでいるので付き合いはかなり長い。同輩の米屋の戦闘好きっぷりをからかったりしているものの、彼も頼めば戦ってくれるので類友だなぁと思っているのは内緒である。にこやかに笑いながら頭をグリグリと拳で攻撃されるのはもう勘弁なのだ。
そんな戦闘狂(バトルジャンキー)予備軍な先輩ではあるがA級1位部隊なだけあり実力は確かである。その実力と射手というポジションとあと親しみやすさを見込んでコツを聞きに行ったつもりだったのだが期待と予想を裏切ってその日1日ボコボコにされたのは苦い思い出である。最終的に弾トリガー以外使用禁止な!という言いつけを破りスコーピオンメリケンで思いっきり顔面を殴ってしまったのだが反省も後悔もしていない


閑話休題(それはともかく)


『とりまるは銃使ってるから関係なくない?なんで?』


そうなのだ。銃火器を使用せず手元から直接弾を打ち出す射手と違い、銃手はその場で弾の性能を弄らないので素早く性能をいじれるようになる必要はない。その場で調節できないのは欠点ではあるがいちいち調節しないといけないのは面倒だという人間の方が多いので銃手の方が圧倒的に多い。烏丸もその1人のはず、と記憶しているので質問の意図が掴めないでいた


「いや、俺じゃなくて修が射手やりたいらしくて。特訓メニュー組むのに参考になるかと思ったんだが」

『ほーん。数こなすしかないんじゃないの?ぶっちゃけセンスと慣れだぞアレ』

「となると的当てか」

『それが一番じゃない?それか射手特訓は暫く俺が見ようか?』

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アキ猫(プロフ) - No.44が蛟龍さんの「トリオンは生体エネルギーである」という小説の10ページ目の文に似すぎていませんか? (2021年6月28日 5時) (レス) id: 5cc706f72c (このIDを非表示/違反報告)
view_kc(プロフ) - 独自の設定がしっかりしてて面白いです!頑張って下さい (2019年2月24日 22時) (レス) id: 83b9dd6e07 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの山よりたけのこの里(プロフ) - 本当ですか!!ありがとうございます!楽しみにしています!! (2019年1月18日 7時) (レス) id: a4f66017fa (このIDを非表示/違反報告)
βカロチン(プロフ) - きのこの山よりたけのこの里さん» わ〜!ありがとうございます好きって言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです!続編まだ本文が書けて無くてですね…明日明後日くらいまでにはパスワードも外して公開する予定なので…もうしばらくお待ちください…! (2019年1月17日 19時) (レス) id: 5d2c5598e6 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの山よりたけのこの里(プロフ) - この小説めっちゃ好きです!続編に続いてたので、ページに飛んで行ったら、パスワードが掛かっていたので続編のパスワード教えて貰えないでしょうか? (2019年1月17日 17時) (レス) id: a4f66017fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:βカロチン | 作成日時:2018年12月29日 19時

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