No.21 ページ23
『俺?シューターだよ。中距離戦が得意な間合いだな』
クッションに座った遊真を見て、先輩である小南がたったままなのはどうかと思い座ったら?とベッドを指さし、自分用のオヤツに買っていたベビーカステラの袋を投げ渡しながらそう答える。中距離戦が得意とはいえ近接戦闘がダメなわけではなく、むしろそれなりになら戦えばするのだが攻撃手3位相手にそこそこ戦える相手に戦えるかと言われれば勝てないから負けないように立ち回るしかねぇな、というのが答えになる
「あれ?スコーピオン入れてるのにオールラウンダーじゃないのか?」
『ポイントが足りないから違う』
「オールラウンダー名乗るには射程の違う武器それぞれで6000ポイント超えないといけないの。コイツの場合よく個人ランク戦で変動してるから超えてたり超えてなかったりよ」
もしゃもしゃとカステラを頬張りながらもたらされた説明にそうなのか、と頷く遊真。彼は近寄られた時の切り合いに使うんだろうなと考えているが実際の所、近寄られたらスコーピオンより先にキレのある蹴りが飛ぶのだがそこはそれ。世の中には知らなくてもいいことだってあるのだ
「それで、A先輩は戦ってくれるのか?」
「戦ってね!あたしそろそろ行くから!」
戦うこと自体はまぁいいのだがどちらにも不利にならないようにするにはどうするかな…と考えているうちにシュタッ、と手を挙げてカステラを食べ切った小南が言い逃げをはかっていた。こうなるともう放置するのは良心がズキズキと痛むことになるので受けるしかない。普段はよく騙されていたりするので分からないのだが意外とずる賢い先輩なのだ
『はいはい、行ってらっしゃい先輩。……さて、ユーマ。本当はB級になってからなんだけど。シールドなしのバトルは虐めみたいになるしそれは本意じゃないから。トリガーのセットしに行くぞ』
「お、戦ってくれるんだな。これは楽しみだ。カステラ、ゴチソウサマでした」
『まー流石にここで知らんって言えないでしょ。レイジさんととりまるはチカちゃんとオサムの方で忙しいだろうし。ただ俺、教えるのは苦手だから自分でなんか掴んで貰うことになるけど』
「コナミ先輩もそんな感じだから大丈夫だぞ」
『あ〜、感覚派だって言ってたな…ちなみにユーマ、今後今日みたいなことがあったら迅さん捕まえて来るといいぞ。迅さんスコーピオン二刀流だから。相手してくれるかはまぁ…頑張れ』
「ふむ、覚えておきマス」
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アキ猫(プロフ) - No.44が蛟龍さんの「トリオンは生体エネルギーである」という小説の10ページ目の文に似すぎていませんか? (2021年6月28日 5時) (レス) id: 5cc706f72c (このIDを非表示/違反報告)
view_kc(プロフ) - 独自の設定がしっかりしてて面白いです!頑張って下さい (2019年2月24日 22時) (レス) id: 83b9dd6e07 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの山よりたけのこの里(プロフ) - 本当ですか!!ありがとうございます!楽しみにしています!! (2019年1月18日 7時) (レス) id: a4f66017fa (このIDを非表示/違反報告)
βカロチン(プロフ) - きのこの山よりたけのこの里さん» わ〜!ありがとうございます好きって言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです!続編まだ本文が書けて無くてですね…明日明後日くらいまでにはパスワードも外して公開する予定なので…もうしばらくお待ちください…! (2019年1月17日 19時) (レス) id: 5d2c5598e6 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの山よりたけのこの里(プロフ) - この小説めっちゃ好きです!続編に続いてたので、ページに飛んで行ったら、パスワードが掛かっていたので続編のパスワード教えて貰えないでしょうか? (2019年1月17日 17時) (レス) id: a4f66017fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:βカロチン | 作成日時:2018年12月29日 19時