CITRUS TIARA☆7

Kishi's White Day〜値段じゃなくて気持ち〜 ページ16

▽You side



優太「はい、A。ハッピーホワイトデー」


A「イケボ意識しても全然ときめかないで。

……って、あれ、ぷっ、ちょっと待って」




思わず笑いが抑えきれない。

ふふ、やっぱり岸くんは岸くんだ。


こういうとこ、やっぱ笑いの神に愛されてるなぁ。




A「………あっはは、

岸くん値札見えちゃったんやけど」


優太「えっ！？」


A「………500円」


優太「えっ、俺店員さんに隠してって言ったよ！？

えっ、ちょ、まじごめん！！

絶対俺が1番安いよね、うわ〜まじでごめん…」


A「ははっ、大丈夫やって。

500円でちょうどええし、これ可愛いし」




岸くんがくれたのは

金色のさくらんぼがついたイヤリング。

お値段500円。




優太「いやぁ、でも、

これ言っちゃうけど雑貨屋のだよ？

言ってしまえば学生さんが付けるような…」


A「大丈夫って言ってるやろ？

こんくらいの値段でええねん」


優太「まじで１回言い訳させて！」


A「………何？」


優太「いや、あの……

この前、休みあって親戚の子供たちと

ショッピングモール行ったわけよ？


その時に子供たちが雑貨屋入って、

それでイヤリングとか見てたら

あっ、これAに似合いそうだなって思って…？」




なんで最後が疑問形なのかはよく分からなけど

なんだかとっても嬉しい。


普段も私のこと考えてくれてるんや〜って。

………彼女みたいなこと言ってんな私。




A「……よいしょ、どう、似合ってる？」


優太「めっちゃ似合ってる！」


A「へへっ、今度収録ある時これ付けよ〜」


優太「まじで！良かったぁ気に入ってくれて」


A「人からもらったプレゼントだもん。

私のこと考えて選んでもらえたって考えたら

なんでも気に入っちゃうよね」


優太「…Aって結構良いやつだよな」


A「そ、そう…？

……って、結構ってなんや！めっちゃやろ！」


優太「あーごめんって！！」




岸くんって結構ナイスチョイスするよなぁ。

このイヤリングかなり気に入ってる。




A「……って私も結構って言っちゃったよ」


優太「ん？どうした？」


A「あぁ、なんでも。

岸くんってドジだなぁって思っただけ」


優太「まじでごめんって…」


A「怒ってないし、めっちゃ気に入ってるから！

ふふ、このネタ一生引きずろ〜」




岸くんの弱みを握れて少し楽しんでしまう

私なのであった。




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