幸せな家族のカタチ２

喧嘩のあとの仲直り ページ16

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「じゃあ、仲直りしよっか？」
「だいき、なかなおりする！」

ちゅっ。

そーっとほっぺにキスを落とす。

これは、仲直りのキス。

「だいきもー！！ままにちゅっ。」

でも、一回じゃ足りなくて、何回もほっぺに
ちゅっ、ちゅっって、キスのしあいっこをしていると、


『あーずりーな。ぱぱもゆーちゃんも混ぜてー』

「ゆーちゃん、にーちゃとするぅ。」

涼介とゆーちゃんが迎えに来てくれた！


"ふふっ。へへっ。”って笑いあって、またおれとだいちゃんはぎゅーって抱きしめあったんだ。

________

帰り際に涼介が、


『あっ、だいちゃん！先生に花丸貰えたから御褒美におもちゃ買ってあげる！』

「えー！！いいの！？」

嬉しそうなだいちゃん。

「だいちゃん、よかったねー！さっそく寄って帰ろう！」

近くのデパートまで来て、おもちゃ売り場に到着！

でも、だいちゃんが選んできたのは


「だいき、これにする！これがほしい！」


そう、ゆーちゃんが好きそうな白クマさんの冒険の絵本。

「え？だいちゃん。ゆーちゃんのじゃなくて自分の欲しい物選んでいいんだよ。」


そう言っても、

「だいき！これがいい！ゆーちゃんがんばってたから！おねつさがったごほうび！」

···だいちゃん。。


『だいちゃんえらいなー！おしっ！じゃあ、帰ったら絵本よもうなー』

「あいっ！///」


その夜、

『白クマのさっちゃんはおとうさんとおかあさんとおにいちゃんの4人家族です。』

涼介が絵本を読んでくれていて、それをベッドの上に転がりながら聞いているおれたち。

「あ、4人かぞくだったら、だいきたちといっしょだね！」

ふふっ。楽しそうにお話を聞いてて。


クマさんの冒険が終わるころには、二人も夢の中へ。

「涼介。色々とありがとね。おれ、いつも助けられてばっかりだ。」

『そんなことないよ。お互い様でしょ？』


「おれね、思ったの。この先何があってもどちらかなんて選べない。選べるはずがない！だってこんなに愛おしいんだもん！」

"この気持ち、この子達にも届いてるといいな”


『大丈夫。ちゃーんと届いてるよ。』


···そうだよね。優しい笑顔でおれたちを守ってくれてる涼介が言うんだもん。間違いないよね？



2人を見ると幸せそうに寝ている。
おれもその寝顔を見ながら眠りについた。





(喧嘩するほど仲がいいってことだよね♪)

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