幸せな家族のカタチ２

喧嘩のあとの仲直り ページ14

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"ままなんて、だいっきらい！ゆーちゃんのところいけばいいんだ！”


そう言って、手に持っていた紙を破って目にいっぱい涙を溜めているだいちゃん。

スーッと涙が流れると同時におれの前から去っていった。


「だいちゃん！まって！」

玄関の方に走っていくだいちゃんを追いかけようとすると、


『ただいまー。あれ？だいちゃんどうしたの？』

涼介がちょうど帰ってきて、

「ままなんてだいっきらいだ！ｸﾞｽｯ。えーん」


ってわんわん泣きだすだいちゃん。

後ろの方からは、ゆーちゃんの泣く声が聞こえてて、、

『····慧、何があったの？』


その場に立ち尽くすしかなかった。



____________


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仕事も順調に進んで、思ったより早く帰ってこれた！

慧、大丈夫かな？


玄関のドアを開けたと同時に、泣きながら俺に抱きついてきただいちゃん。

わんわん泣いていて、だいちゃんからは信じられない言葉が聞こえた。


"ままなんてだいっきらいだ”

慧も泣きながら呆然とその場に立ち尽くしていて、、


何があったの？って聞いても、

「おれ、おれっ。」

って言うだけで何も話してくれない。

『ちょっと、だいちゃんと散歩してくるね。』


だいちゃんを抱っこしながら少し歩いて、公園のベンチに座った。
だいちゃんはというと、肩に顔を埋めながらﾋｯｸﾋｯｸって泣いている。


『だーいちゃん。泣いてたら分からないよ？ぱぱに話してみて？』

だーいちゃん？って声を掛けると、

「ﾋｯｸ。まま、だいきのこときらいなんだ。ﾋｯｸ。おはなし、きいてくれないもん。
ゆーちゃんゆーちゃんってばっかだもん。」

ポロポロ涙を流しながら話してくれた。

うんうん。って話を聞いてると、

「だいき、せっかくままにみせたかったのに、ぜんぜんみてくれないんだもん。ｸﾞｽｯ。」

あ、だいちゃん。まだ見せてなかったのか。

すると、

だいちゃんが俺の目をみて、こう言ったんだ。


「だからね、だいきね、かみをやぶったの。でね、ままだいっきらい！」って。


しょんぼりしながら、すごく寂しそうなだいちゃん。


『だーいちゃん。じゃあ、なんで泣いてるの？ままのこと、ほんとに嫌い？嫌いなのに泣いてるの？··違うよね？大好きなのに嫌いって言っちゃったから泣いてるんだよね？』


"ままも、泣いてたよ。”


そう言うと、

「えっ？ままもないてたの？」

『うん。だいちゃんが大好きだから泣いてた。だいちゃんと同じだよ？』

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