176終わらせたい ページ31
神威の前に立ち塞がったのは、以前、忍の里で第七師団と真っ向から立ち向かった二人の侍と、初めて見る巨大な白い犬だった。
A「あいつらは…忍の里の…」
神楽「銀ちゃん…新八…。」
神威「…何しにきた。お前ら。」
銀時「家族の問題に立ち入るなとでも？だったら俺達もお前にとやかく言われる筋合いはねェさ。俺達ゃお前らと違って血なんざつながってねェよ。
だが、同じ屋根の下で同じ釜の飯食って同じもんに笑って怒って泣いてきた…
万事屋だ。
俺達がアイツのために動くのに血縁も理由も必要ねェよ。」
A(…こいつら…そこまで…こいつのことを…。)
新八「神威さん。その拳引いてください。これ以上神楽ちゃんを、家族を、自分を苦しめるのはやめてください。」
神威「………俺が苦しいのはお前達の後ろであの男がまだ息をしているからさ。
それに…アイツを苦しめてるのはお前らの方だろ。家族を失ったアイツがようやく見つけたもう一つの家族をまた俺に壊させようっていうのか。」
新八「………僕らは壊れたりしませんよ。いくら振りほどいても、神楽ちゃんがあなたの手を離さなかったように、僕らも神楽ちゃんの手を、みんなの手を離さない。
だからあなた達も僕らも壊れたりしない。」
神威「…もう遅いよ。あの男も俺ももう引き返せない。あのひとはもういない。どちらかが倒れるまで、俺達は終われないんだ。」
A「っ…。」
神威のその言葉を聞いて、Aは再び朔夜との戦いを思い出した。
A(……そうだ……団長の言ってること…ほんの少しだけ納得できる…。
……家族という形は一度でも欠けたり、壊れたりしたら…もう取り返しがつかない。
ましてや…死んだ家族が生き返る訳でもないんだ。
…だから…終わりにしたいんだよね…団長…。)
銀時「そうかい。だったら、俺が終わらせてやるよ。」
A「？」
そう言うと銀時は星海坊主の上半身を起こす。
星海坊主「……う…お前…何やっ…」
[ｺﾞｼｬ！！！！]
A「！？！？」
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2021年3月3日 8時) (
レス) id: 38c3065273 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - めっちゃおもしろかったです！こういう展開めっちゃ好きです！ (2021年3月3日 1時) (レス) id: fba69e2527 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - コメントありがとうございます。頭眩しいは口には出せないことは夢主とハナビにも察しがついていたので、せめて心の中で呟かせました(笑) (2021年2月17日 10時) (レス) id: 38c3065273 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 面白かったです!あの、頭眩しいのとこめっちゃ好きです! (2021年2月16日 17時) (レス) id: 283f5f246a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タンポポ | 作成日時：2021年2月6日 1時
